4月18日に発売するCUT5月号に、髙石あかりさんの撮り下ろしポートレート&インタビューを掲載しています! 今回伺ったのは現在公開中の初単独主演映画『ゴーストキラー』について、そして、今やドラマに映画にひっぱりだこな天井知らずのその躍進について。俳優・髙石あかりは今どこに立っていて、そこからどんな景色が見えているのか──彼女の「今」に迫る取材を敢行しました。
『ゴーストキラー』は髙石さん演じる大学生のふみかと、元殺し屋だという幽霊・工藤の物語。ひょんなことからふみかは工藤(幽霊)に出会い(取り憑かれ)、互いの手を握り合うと、自身の体に生前の工藤の身体能力が乗り移ることが発覚。工藤の成仏のためふみかは力を借すことになるのだが──という、いわゆる「一人二役」という難役に挑んだ髙石さん。その試行錯誤について問うと、こんな答えが。
今回のCUTのポートレート撮影でも目撃したのですが、今笑っていたかと思えば次の瞬間ガラリと目つきが変わる、空気が変わる──という切り替えがすごい髙石さん。その真意を訊くと、優しく微笑みながらこんなふうに答えてくれました。私がお芝居で大切にしているのが説得力なんですが、心の中に殺し屋の霊が宿る──という状況を違和感なく見せるって相当難しいと思うんです。手探りだけど、自分が持ってきたものを精一杯演じるしかないと思ってました。家で鏡を見ながら「これが工藤かな?」「これは違うか」とかひとりでやりながら考えて(笑)。セリフの言い方も、工藤役の三元さんの声に寄せるとそれは真似になってしまって、「ふみかに乗り移っている工藤」とはニュアンスが変わってくる。自分がふみかとして、ちゃんと工藤の感情を持っていないと嘘になってしまうから
現場に行けば、自然と役に入れるタイプかもしれません。でもそれはしっかり自分の中にオフがあるからというか。役に入っている時間と自分として生きている時間にちゃんと線を引くことで、現場に行ったらその役になれるのかもしれないです。(中略)目上の方とか友達とか、人によって接し方って変わっちゃうじゃないですか。私は対面する人によって、ひとつの役に入っているような感覚があるというか。お洋服でも、甘めのものを着たら雰囲気も変わるし、そういうものに敏感になりやすかったからこそ、ちゃんと自分に戻るための軸をしっかり見つけて、現場でも変に敏感にならずに自分でいられるようになりました。オフがあるからこそオンがある。スイッチの切り替えがしっかりできていて、今、役との距離感がちょうどいいです
25年度後期NHK連続テレビ小説『ばけばけ』主演という、念願の朝ドラヒロインを射止めたお話や、「どうして夢を追いかけ続けることができるのか?」という人間・髙石あかりの本質に迫るお話も。誠実でチャーミングな人柄が滲み出る全文を本誌でお確かめください。
ハンサムに撮り下ろしたポートレート(※キラーショットあります)も合わせて、ぜひお楽しみに! (田畑早貴)
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CUT5月号は現在以下にてご予約可能です。