発売中のCUT10月号で『ホウセンカ』特集をお届けしています!
先日はキャストの戸塚純貴さん×満島ひかりさんのページをご紹介しましたが、ここでは木下麦監督のインタビューをご紹介。
▼戸塚さん×満島さんのブログはこちらから!
2021年の『オッドタクシー』ぶりの新作アニメーションとなった『ホウセンカ』。前作同様、脚本は此元和津也さんです。公私ともに仲良しでお笑い好きのふたりが再びタッグを組んでアニメを作るということで、一体どのようにして制作が始まったのか、主人公・阿久津=しがないヤクザの男を描きたかったわけとは、アニメーションで表現することの意義とは──? その創作のまなざしに迫るインタビューより以下一部を抜粋してご紹介!
──『オッドタクシー』の主人公・小戸川も41歳でしたけど、『ホウセンカ』の阿久津も73歳/35歳という年齢で。そういう中年以降のような年齢感の人物が描きやすいんですか?
──ヤクザというハードボイルドな設定にしたのはなぜでしょう?日陰にいる人を描きたかったんです。あんまり注目されないような場所を深掘りしたり違う角度から見ると、そこにいる人の苦労や、小さな報いがあったりするじゃないですか。世の中にはいろいろな規模のエンターテインメントがあるけど、そうやって報われた姿や日常の些細な幸せも甲乙つけられないくらいに美しい、尊いものだと思っているので
日常と地続きのリアリティを大切にしている監督ならではのユニークなキャスティングの裏話も。木下監督といえば『オッドタクシー』の時から芸人さんのキャスティングも秀逸でしたが、監督が惚れ込んでいるその芝居の魅力とは……? インタビュー全文は本誌にてご確認いただきたいです。日本のヤクザという土着的なモチーフでクライム系の物語を作ってみたかったんです。北野武のヤクザ映画の主人公とかはストイックでもなく、欲もなく、目の前で起こった現象を解決しながらただ淡々と生きているだけですが、社会的な立場から破滅的な終わりを遂げる。そういう部分に人間の業を感じるんです
『ホウセンカ』は10月10日公開。ささやかな日常の豊かさに心を満たされるとってもチャーミングな映画ですので、ぜひ劇場でご覧くださいね!(田畑早貴)
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