サム・ライミ監督の新作『Drag Me To Hell』(邦題が『スペル』に決定)。
やっぱライミを代表する3部作は『スパイダーマン』なんかではなく、『死霊のはらわた』だという人にもってこいの作品。いや〜、よくもまあ、こんなくだらない映画を作ってくれたわ、ともう関心するしかないほど、ライミの悪趣味爆発。これがまた、rottentomatoes.comで、92%という超高得点を記録してるから、笑える。
ストーリーは逆恨み呪いをかけられたある女性が経験する「3日間の生き地獄」なんだけど、これがまた、血みどろというかゲロみどろというか、ホラー描写というより、入れ歯の抜けた老婆にチュパチュパされたり、口からネコの死体がでてきたり、なんかまったく違った感覚の不快感に攻められるというゲテモノ映画。マジでマヌケな描写も多く、Z級好きには、本当にたまらない逸品です。
残念だったのは、弟のテッド・ライミとか、ライミ作品の常連がちゃんとカメオ出演しているのに、一番大切なアッシュことブルース・キャンベルが出てないこと。ずっと探してたのにな……。日本では秋に公開されるそうです。(内田亮)