園子温作品をビートルズ関連作にたとえると……


11月12日に公開を控える園子温監督の新作『恋の罪』。
監督が「超えられない壁を1個作った」と語るこの新作だが、そんなマスターピースに関するロング・インタビューを現在発売中のCUT11月号に掲載しているので、是非、読んで欲しい。

以前、監督の前作『冷たい熱帯魚』について話を訊いたとき(CUT1月号掲載)、『愛のむきだし』がビートルズの『アビイ・ロード』だったことに対して、『冷たい熱帯魚』はジョン・レノンの『ジョンの魂』だって言ってたのが非常に印象的だったんで、今回もそれに関する質問を用意したんだけど、インタビューを読んでいただいたらわかるとおり、非常に興味深い返答が戻ってきたとはいえ、それはビートルズを絡んだ答えではなかった。
その旨をこの前、映画の関係者と話していたら、なんとその質問を再び園監督にぶつけてくれたらしい。
そして先日、こちらの写真とともに戻ってきた答えとは……。

ジョン・レノンの“オー・マイ・ラブ”

予想していたものとはだいぶ違うし、そもそもアルバムじゃないけど、色んな意味でとても納得。
この楽曲に満ちた切なさと美しさというより、そこに秘められたちょっとした恐ろしさこそが『恋の罪』という映画を読み解くヒントなんだと思う。

どちらにせよ、お忙しい中、こんな質問についてわざわざエキストラな時間を割いてくれた監督には大感謝。
そして、本日の報道されためでたいニュース。本当におめでとうございます!(内田亮)
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