前夜祭ライブその3


ソロモン諸島からやってきたナラシラト・パンパイパーズは、半裸の民族衣装にメイクの陽気な男たちが歌い踊るパフォーマンス。パンパイプの奏でる旋律は、どこかフォルクローレに似たところもある。驚愕の「上を向いて歩こう」日本語カヴァーで、オーディエンスの心を鷲掴みにしていた。このグルーヴ、はまるなあ。笑顔まみれのレッドマーキーがバンドを見送ったその直後、MAMEZUKAが「レインドロップス」を投下! 泣くぞ。

そして本日の邦人アクト一組目、LASTORDERZ。ソラミミスト・安齋肇と田口トモロヲのコンビをツートップに、シュールかつコミカルなパンク・ソングを連発だ(加齢ネタ多し)。一曲毎に「次は……休憩!」とか「ご歓談!」とか言って休んでいる。安齋の遅刻癖をイジリ倒す曲があったり、ラストの「オブラディ・オブラジャー」でブラを振り回したりと手に負えない。それでも、田口トモロヲのパンクスな佇まいはカッコよかった。

今宵のアンカーを務めるのは、CUBISMO GRAFICO FIVEだ。チャーベ君はフジ前夜祭への出演を前々から切望していたらしく、ステージを降りてまでオーディエンスを煽っていた。最高のメンツが最高にマジカルな絡み合いで、最高にホットなステージを繰り広げてくれた。本当にレインスーツが乾いたよ。あと、「明日以降、会場のどこかで見かけたら声を掛けてください」。とも言ってました。

というところで、前夜祭レポートを終わります。寒い思いをしたぶん、明日以降も楽しみましょう!僕はこれから苗場温泉に行ってきます。これから会場に向かわれる方はどうぞお気をつけて。おやすみなさい。
(小池宏和)