「そもそもヒップスター（ツウ、トレンドに敏感な人）とは……Wikipediaにも掲載されている、『TIME』の定義によれば、
「コールドプレイが好きだと言うと鼻で笑う人。聞いたこともない映画のセリフをシルクスクリーンでプリントしたTシャツを着てる人」
※注 コールドプレイはあくまでもメインストリームの代表バンドとして挙げられてます。つまり、誰も聴いたことのないものを好きだということを重要だと感じている人のこと。
では、これこそヒップスター、という音楽は何なのか？ データを用いて分析してみた。
まずは、ネット上で「ヒップスター的、流行仕掛け人にとっておそらく最も重要な音楽メディア」と定義される『ピッチフォーク』で好意的なレビューを書かれているアーティストで、かつ、「●●ってバンドが好きなんだよね、たぶん皆、聴いたことがないと思うけど」と称されるであろうアーティストを抽出。しかも、「何だかよく分からないんだけど……」というサウンドであることも加味。
というわけでピッチフォークで2013年から2014年の間に『ベスト・ニュー・アルバム』のセクションに入ったアルバムのレビューがどのくらいフェイスブックで「いいね！」を獲得されているかを調査。つまり、ピッチフォークの評価と、実際に人々の間でどのくらいシェアされているかを調べた。
その結果が↓
アーケイド・ファイアやザ・ナショナルといった面々もピッチフォークで高い評価を獲得しているが、メインストリームでの成功を収めているので彼らは「非ヒップスター認定」。
というわけで、25の最も「ヒップスター的なバンド」とされるのが、↓
ピッチフォークで高い評価を獲得しているが、「あなたはたぶん聴いたことないでしょ？」というリストということになる。
で、ピッチフォークで絶賛されているが、同時にフェイスブックでのシェア数も膨大なため、「好きだ」と言ってもヒップスターとはみなされないバンド、誰それ？と言われないバンドのトップ20が↓
結論としては、ヒップスター認定の音楽の代表は……
Sun Kil Moon、Fuck Buttons、The Field、Julia Holter
残念ながら、ヒップスターとみなされないものは……
Daft Punk、My Bloody Valentine、Arcade Fire
で……ヴァンパイア・ウィークエンドを好きになってもいいんですか？という、ヒップスター的質問の答えは謎のままでした」
http://priceonomics.com/the-hipster-music-index
The Nationalが「ピッチフォークで絶賛されているが好きだと言ってもヒップスターとは思われないバンドNo.1」だそうですが、よしきた！ それでこそThe National。って感じです。
