「弾き方」について


例えば、ストレイテナーのひなっちこと日向秀和。
ここ数年で、日本のベース人口の増加に最も貢献したプレイヤーは
彼だ、と僕は思っているんだけど、ひなっちの何がいいって、
音もいいけど、とにかく弾き方がかっこいいのです。

もし仮に、音が出てなくても、観ていたくなる感じ。
「弾くひなっちを観ている」ことをおかずに、
ドンブリメシ3杯くらい食えそうな感じ。
実は全然技術がなくて、下手くそなプレイでも、
そんなの関係ない感じ。
いや、彼はうまいですが、もし仮に、うまくなかったとしても。

POLYSICSのフミちゃんも、かっこいい。
あのベースを「弾きとばす」みたいなピッキングのしかた、
いつも見入ってしまう。

昨日ライブ観て、ORANGE RANGEのYOHも
かっこいいなあ、と思った。
ベースを「提げている」とか「持っている」んではなく、
「構えている」と形容したくなる、あの感じ。

なぜかベーシストばかり挙げていますが。

というか、弾き方がかっこいい人って、うまくなくても、
下手でも、まず間違いなく、いいプレイヤーだ。
下手なのにいいプレイヤーって。何それ。
と思われるかもしれないが、ロックの場合、
あるでしょ、そういうことって。

簡単なコードをかき鳴らすことしかできないくらい
技術がないのに、ステージに立ってギターを
弾いている姿、その立ち方と弾き方が、
めちゃくちゃかっこよかったりすること。
もうそれだけで、どんな技術の高いプレイヤーにも
勝っていたりするようなこと。

なんでこんなことを書いているのかというと、
最近、あるところで、まさにその、
「技術全然ないのに死ぬほどかっこいいプレイヤー」
を、観たからです。

10代の女の子のように「キャアアア!」と叫びたくなりました。
おっさんがそんなことすると、気持ち悪いを通り越して
連行されそうなので、がまんしましたが。

こういうことがあると、いい歳なのにライブ通いしてて
よかったなあとか思う。

またいずれ詳しく書きます。