「エレカシのギター」の話

「エレカシのギター」の話

エレファントカシマシ新春ライヴ渋谷公会堂2デイズ・
2日目のライヴレポート、数時間前にアップしました。
高橋智樹から原稿が届いて、読んで、おお、
「so many people」やったのか、とびっくりしました。
私が行った1日目は、やらなかったのです。
ライヴレポはこちら。まだの方、ぜひ。http://ro69.jp/live/detail/62565


さて。その1日目のライヴを観ながら、改めて、気づいたこと。

1 宮本
2 石くん
3 成ちゃん
4 ヒラマミキオミッキー

という順位でした。
ライヴ中にギター(もしくはベース)を持ち替える回数です。

一番持ち替えるのは宮本。持たない曲もあるし。
おなじみの黒いストラトキャスターと黒いテレキャスターと
アコースティック・ギター(だけでも確か2,3本あった)を
使う頻度が最も高くて、それ以外にも、黒いレスポールや、
何色と言っていいのか形容しがたいストラトキャスターも
弾いていました。
あのストラト、元々赤だったのを、強引にベリベリ塗装を
剥がした状態であって、遠めには木の色もしくはクリーム色に
見える、みたいなことなのでは、と、思ったのですが、いかがでしょう。

で、一番持ち替えないのは、ヒラマミキオミッキー。
後半で2,3回、アコギに持ち替えたのと、
確か「ガストロンジャー」あたりで赤いテレキャスター
(かな。違うかも)を使った以外は、
ずーっと、いつも使っている、Sugiという
日本のメーカーのギターでした。
あれかっこいいギターですね。音もすばらしい。
前もこのブログで書いた気がするが、以前、会社の
近所の楽器屋のショーウィンドーに、彼のポスターと共に
飾られていて、毎日「いいなあ」と思いながら通っていました。
いや、買いませんが。ギター弾けないし。

と、なんでギターをやたら気にしながらライヴを観たのかというと、
ずいぶん前に買ったものの、いつか読もうと思いつつ延々そのままに
しちゃっていた上の本を、この正月休みにようやく読んだ影響です。
津原泰水『ブラバン』(新潮文庫)。
簡単にいうと、高校のブラスバンド部の話です。

・青春小説と言っていいのに、全然溌剌としていない、
甘酸っぱくもない、くらーい話である。

・主人公、ブラスバンド部と軽音部を掛け持ちして
いるんだけど、楽器に関する描写が、とにかくもうすばらしい。

・これ、私の地元である広島が舞台なんですが、これほどまでに
「本当に使われているリアルな広島弁」を使って書かれた小説、
私、ほかに読んだことがありません。
もしかしたら今は違うのかもしれませんが、
1980年代までは、ほんとにこんな感じでした。

という3点において、めちゃめちゃ優れている小説であり、
だから大変おもしろく、とても影響を受けたのでした。


なお、私、新しい年になるたびに、
「今年は英語しゃべれるようになりたい」と、
「今年はギター弾けるようになりたい」のふたつを、
もう30年近く思い続けていますが、いまだにどっちもできません。
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