SUPER BEAVERがSUPER BEAVERであり続ける理由を知れたあの夜のすべて――はちきれそうな思いをJAPANに詰め込みました!

10月6日の[NOiD]レーベル10周年を記念しておこなわれたSUPER BEAVERとSUPER BEAVERの10年ぶりの対バンライブは、一つひとつに言及していくと語り尽くせないほど特別なものだったが、その中でも、“はちきれそう”が演奏されたことに驚いた人はとても多かったのではないだろうか。

“はちきれそう”は2021年にリリースされたシングル『愛しい人』のカップリング曲で、これまでライブで披露されることはほぼなかった。「カップリングに新曲を入れてもあまりライブで演奏する機会がない」と言っていたのを聞いたこともあるが、振り返ってみれば『愛しい人』以降のシングルのカップリングには新曲が入っていない。ビーバーのライブは、会場に足を運んでくれた誰もが楽しめるようにセットリストも考えられているからこそだが、それ故に、この日“はちきれそう”が演奏された意味は大きかったといえる。

ビーバーの曲には明確なメッセージが込められていることが多いが、“はちきれそう”は少し違う。自然と込み上げてくる、具体的な言葉では言い表せない曖昧で尊い感情を、その複雑な形のまま描き出した歌だ。
たとえばメジャーと再契約するときの心境も、嬉しいという気持ち純度100%では表現できなかったのではないかと思う。もちろん不安もあっただろうし、これまでインディーズとしての活動を支えてくれた人たちの手から離れなくてはならない寂しさもきっとあったはず。それでも温かく見守って応援してくれたさまざまな人の想いを、一つひとつ大切に持っているからこそ、ビーバーはどこにいてもビーバーのままでいられるのだ。

どんなときもかっこよく私たちの背中を押してくれたり手を引いてくれているビーバーが、いつもは心の奥底にある感情を見せてくれたような“はちきれそう”のパフォーマンスは、あの夜がとても大切なお祝いの日だったからこそ見ることができたのではないかと、振り返ると感慨深い気持ちになる。

特別な意味を持った10年ぶりのSUPER BEAVERとSUPER BEAVERの対バンライブの全貌、現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号で追体験してほしい。(有本早季)


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