本人たち曰く「人で選んだ」バンドだから、当初どんな音楽をやるのかも決まっておらず、その証拠にDannie Mayの音楽性をひと言で表すのは難しくて、作品によっても全然カラーが違う。音楽性が一貫しているアーティストは確かにとっつきやすいかもしれないが、私はDannie Mayがこの5年間さまざまな音楽を試行錯誤して作り続けてきたことが、何ひとつとして無駄になってないと昨日のライブを観て強く感じた。
思わず踊りだしたくなるアッパーな曲も、夢を追いかける人の背中を押すメッセージソングも、息を呑むような美しいバラードも、どこを切り取っても完成度が高く、一度のライブであらゆる音楽が楽しめるすごく密度の高い時間だった。紆余曲折を経た彼らにしかできないライブだと思った。これからDannie Mayを知る人には、ぜひ1曲だけで判断せずにいろんな曲を聴いてみてほしいと思う。(MVがない曲だと、ライブの本編ラストで演奏していた“コレクション”と“ただ生きる”が個人的にはおすすめです!)(有本早季)
『ROCKIN'ON JAPAN』8月号のご購入はこちら