音楽シーンに突如表れ、《アイシテルなんて/言葉にしたら安くなるだろ》という恋愛の芯を食うキラーワードと、心地よいレゲエサウンドの“You”がバイラルチャートをはじめ、各種配信ランキングで上位へラインクインしたシンガーソングライターの808が自身初のインタビューでJAPANに登場!
808に対して、“You”のヒットからレゲエアーティストという印象を持っている方も多いかもしれないが、最新EP『MAGIC HOUR』を聴くと、ロックにポップス、HIPHOPと全6曲で各ジャンルを網羅していることに驚く。そして、聴き終わったときには808とはどこまで才能に溢れたアーティストなのだと虜になってしまう。
そんな、興味が耐えない彼だが、話していくうちに地元・神戸の小野市をこよなく愛する愛嬌たっぷりな人物だとわかった。彼は中学生の頃に本気でスケボーのプロを目指していたそうだが、あることをきかっけに音楽を始めた。そのときに出会ったとあるレゲエ楽曲の歌詞に衝撃食らってしまい、数年間は言葉の持つ力に恐れを感じていたそう。『僕は昔スケボーでプロを目指して挫折したことがあるんですけど、そのときと似た壁を感じたんですよ。でも、マイクだけは絶対に離さず持ち続けようと諦めずにやってきました』と、挫折をしたことがあるからこそ、今の彼が大好きな音楽に対して本気で向き合っていることがわかるし、なんと言っても彼はとても純粋で真っ直ぐだ。
808という人物がどのような人なのか、インタビューを読むだけでしっかりと伝わるだろうし、読み終わってから『MAGIC HOUR』を改めて聴くと、彼が歌詞に込める言葉の重みを感じ取ることができるだろう。
ニューホープ・808がこれから音楽シーンでどのようにして上へと登っていくのか、見届けていきたい。(岩田知大)
『ROCKIN'ON JAPAN』8月号のご購入はこちら
レゲエナンバー“You”が大ヒットのニューホープ・808とは一体どんな人物なのか?
2024.07.05 19:00