JAPAN JAM セッション、長田進with GRAPEVINEのリハを見た!

JAPAN JAM セッション、長田進with GRAPEVINEのリハを見た!

5月15日、16日の開催に向けて、各出演者のジャム・セッションに備えたリハーサルが始まっている。
今日は都内のスタジオで、GRAPEVINEと長田進のセッションのリハを見てきた。

現場につくと、バンドのメンバー3人と長田進、それからサポートのベースとキーボードが2人という、すでにライヴではおなじみの6人が、ちょうど音を鳴らし始めたところ。
他のバンドのセッションのリハの場合、初対面に近い状態だったりとか、とにかく緊張の中でお互いのフィーリングを探っていく感じになるはずなんだけど、もちろん彼らはそんなことはない。めちゃくちゃ自然体。いつものメンバーの、いつものセッション。そういう信頼感がもう、空間全体にみなぎっている感じすらある。

リハは普段のGRAPEVINE名義の曲と、長田進with GRAPEVINE名義の曲と、どちらも交えながら徐々にテンションを高めていく。6月16日に出るアルバムの音源は少し聴かせてもらっていたが、とにかく生で聴くと音の密度がとんでもない。インストの曲もあるのだけれど、特にソロで弾いている長田のギターは、圧倒的という言葉がふさわしい。ドライでヘヴィなのに、きらきらと艶やかで呪術的なグルーヴをギターの音だけで自在に操ってしまう。メンバーもみな、その重みを味わうように目をつぶって頭をぶんぶん振っている。

そしてさらに、長田進のバリトンのヴォーカルが目の前で響くと、ぞわーっと鳥肌の立つ感じがある。渋い。深い。そして、重厚な大陸的グルーヴを血肉化した今のGRAPEVINEのアンサンブルと、どこまでもしっくり呼応している。

そういう意味で、このセッションには「今回限りの」みたいな幅の狭さはない。むしろ、GRAPEVINEと長田進がしっかり肩を組んだまま、さらに新しい可能性の扉を開いていく。JAPAN JAMのステージはそれを、この日本人離れ した凄まじいグルーヴで堂々と証明するような、歴史的な機会になるだろう。

ちなみに長田進のヴォーカル曲では、ちょっと緊張気味にマイクに向き合う長田を尻目に、田中は思いっきり動いて楽しそうにギターを弾きます。そのあたりも、要注目だと思います。(松村)
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