吉井和哉JAPAN JAM セッション 3


しつこいですが、セッションを観た感想の続き。
目の前で新しい歌が次々に生まれている。すごい。これはすごい。

そういえば、以前JAPAN本誌で吉井和哉×菅原卓郎対談を行った時、吉井がトライセラトップスと“JAM”をやった時の話題になった。
「和田くんはサビでハモが入ってるところをやってくれただけだったんだけど、すっごい新しい“JAM”だったんですよ」と語っていた。
このリハーサルを見ていて感じたのは、まさにそのことだった。

そして、この新しい曲たちは、おそらく、たった一度きりのステージのために生まれているのだ。
そう考えると、嬉しいやら、悔しいやら、せつないやらで、順調に進むリハを喜ぶメンバーやスタッフをよそに、曲が終わるたびに「うわ〜っ、もう終わり?」と一人で焦ってしまった。

「おつかれさま! あとは本番で」

2時間半足らずであっという間にリハは終わった。 休憩スペースに戻ったメンバーを、吉井は下ネタまじりの雑談でリラックスさせ、場を和ませていた。 しかし、松田、ウブ、ひなっちは、楽曲のことで頭がいっぱいのようで、ふと吉井が席をはずすと、奇想天外なコード展開や自分のバンドとは違ったリズムのむつかしさについて語り合っていた。いい意味での本番への緊張感がみなぎっている。

このセッション、マジでカッコいいです。
大げさかもしれないけど、こんな惑星直列みたいなステージを見ないと絶対に後悔すると思う。
太陽系の惑星が一列に並ぶことなんて厳密には過去1万年から未来1万年の間でさえありえないそうだが、来週、地球では富士山の前にこんな豪華なミュージシャンが勢ぞろいする光景が観れるのだ。
(井上)
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