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    次はリキッド! THE BOHEMIANS の快進撃が始まった@代官山UNIT

    次はリキッド! THE BOHEMIANS の快進撃が始まった@代官山UNIT

    ボヘミアンズ、やったじゃないか!?と快哉を叫んだ昨日、SOLD OUTとなった代官山UNIT。アルバム『THIS IS POP!!!』のツアーファイナル。はっきり言って、過去2年間に観てきたライヴの中で一番よかった。バンドとしてのステージが明らかに一段上がっていた。と同時に、これからボヘミアンズは本当の意味で始まるのだ、という身が引き締まるような、わくわくするような興奮が会場中に満ち溢れていた。

    ボヘミアンズは、ポップとロックンロールの両輪を持ったロックバンドだ。最新作でポップを強化し、グッドメロディを生み出し、ライヴで歌ってきたことで、ポップの輪があきらかに強く大きくなった。そして、それで走り続けるためには、必然的にロックンロールの輪もタフにならざるを得なかったのだろう。ロックンロールバンドとしてのキラキラと勢いとパワーも増強していてびっくりした。

    「意味なんかないんだぜ! 君たちがオレのTシャツめがけて歌えばそれでいいじゃん」という平田ぱんだ(Vo)のパンクなMCが爽快な“ジーン・ヴィンセントのTシャツ”、地元・山形での10代の青くせつない原風景“THE BIKE”“THE LENS”、“恋はスウィンギン・イン・ザ・レイン”“愛しのマリーナ”“Get back my guitar”“ハイパーデストロイでクラッシュマグナムなベイビージェットよいつまでも”など『THIS IS POP!!!』の疾走感溢れるポップがとてもいい。何度も聴いてきた名曲“おぉ!スザンナ”、そして決まりのラストナンバー“ロックンロール”は、これまでとは違う爆発力があった。
    ♪ほら、なんだかね リズムが聴こえてきた〜
    ほら、なんだかね 楽しい予感さ〜
    アンコールを求めるフロアからのいつもの歌声が、いつもよりひときわ大きく響きわたる様子に、なんだかちょっと鳥肌が立った。

    ちなみに、この日の平田ぱんだは、黄色い声援に迎えられ、キングよろしく金ラメのマントをまとって登場した。彼にマントをかけたのは、同じように忌野清志郎にずっとマントを羽織らせてきたディレクター高橋氏。それまでディレクターに言われても実感なかったし目指そうとも思わなかったけど、ようやく「武道館」という目標へ向かう覚悟ができたというようなことを、平田は長いMCで伝えていた。つまりようやくスイッチが入ったということだ。今のボヘミアンズ、観といたほうがいいと思う。

    次のツアーも発表された。
    10/19(金) 福岡・DRUM SON
    10/21(日) 大阪・梅田 CLUB QUATTRO
    10/28(日) 札幌・KRAPS HALL
    11/04(日) 東京・恵比寿 LIQUID ROOM
    詳細はこちら→
    http://the-bohemians.jp/
    (井上)
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