indigo la Endのレコ発!@下北沢シェルター


1stミニアルバム『さようなら、素晴らしい世界』を4月にリリースしたindigo la End。
レコ発ライヴを下北沢シェルターで観て来た。

サウンドを細部まで丁寧に構築していくタイプのバンドだけど、
そういう繊細さと同時に、エモーショナルであり、暴力性も秘めている。
美しいギターフレーズのきらめきでうっとりさせながらも、
キレ気味の「語り」のようなヴォーカルが怒りを噴出させたりもする。
フロントマン・川谷絵音の淡々としたキャラとは裏腹に、幾通りもの表情を見せる彼らの音楽は雄弁だ。

本編ラストは、アルバムの最終曲でもある“素晴らしい世界”。
自分の居場所ではないと悟った「素晴らしい世界」に別れを告げて、
新しい一歩を踏み出そうとするこの曲の情景はライヴでもみずみずしかった。

実験精神に溢れるバンドだけど、
彼らの持っているポップな要素がもう少し分かりやすい形で前に出て、彼らならではの軸がより強固なものになっていけば、
もっともっと多くの人に届いていくのではないかと思う。
川谷は多作な人で次の作品作りも進んでいると春の時点で聞いたので、
これからのindigo la Endにも期待したい。(福島)
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