10月24日にアルバム『Pop town』でメジャーデビューを果たしたTHE××ズ(ザ・チョメチョメズ)が、現在発売中のJAPAN12月号に初登場! 「……チョメチョメズ?」と気になった方へ説明すると、青森出身、ヴォーカルのなつみ嬢が紅一点、女1・男3の4人編成のバンドで、弱冠21歳。高校在学時には自主制作CDを3000枚売り、FUJI ROCKの「ROOKIE A GO-GO」に出場、閃光ライオットでファイナリストに選出されるなど、シーンをざわつかせている存在だ。
一見アングラ・サブカル好きの心をくすぐるが、鳴らされるサウンドは、70'sのニューヨーク、ロンドンを彷彿させるれんさん(G)作曲のストレートなパンクと、なつみ作曲の本能的に血が騒ぐようなパンク。そこに《あなたが笑うと私は吐きそう》、《あなたの涙に私は消えそう》(“私の犯罪学”)という、どこか青森の純文学を匂わせるピュアでドラマチックな叫びが乗る。これは夢中にならずにはいられない!
そんな風にトキメキながら、昨日は彼らのレコ発企画ライヴ「チョメチョメ Night Fever!」@渋谷Milky wayへ行ってきた。
なつみ嬢の子どものように真っ直ぐな眼差しと、真に迫るステージパフォーマンスが見る者の心を揺さぶるのはもちろんだが、男性陣も魅せるプレイをしていたことに驚いた。ギターのれんさんなんて1小節ごとに中指突き立てて、最高に格好良かったし!
バンドの構造を訊ねた時に、「基本的に私が右向けって言ったら全員右向くんで(笑)」と語っていた「なつみ率いるTHE××ズ」が、メジャーデビューを機に意識的な変化を遂げつつあるのではないかと感動した。これで21歳なんて末恐ろしい。
写真は、なつみの爽やかな笑顔が眩しい『Pop town』のジャケット。
メジャーシーンで歩み始めたTHE××ズに、ぜひ注目して欲しい。(藤田)