よりよい週末のために:aiko『15』

よりよい週末のために:aiko『15』

この週末はaikoのライヴDVD『15』を観ようと思う。
3つのまったくタイプの違うライヴを怒涛のサイズ感でパッケージングしたこのDVDの収録時間は、のべ330分。
実に5時間半、濃厚すぎるコミュニケーションの時間である。

aikoのライヴとはつまり、「あたしとあなた、どっちが強くお互いを愛しているか」をガチでやりあうような本気の時間のことだ。
笑わせること/笑うこと、歌うこと/泣くこと、忘れてほしくないと願うこと/忘れないと誓うこと。
歌と言葉の力で何より強く結ばれようとするその空間はもはやライヴというより、3時間(それくらいはやるんです、いつも)にわたって交わされる指きりげんまん、約束の場にいるような気がしてくる。
「泣いてしまうなんてもったいない」という歌詞が彼女の曲にはあるが、まさにただ泣いてしまうなんてもったいない時間だなあ、といつも思う。

今週発売になった本作はオリコンデイリーチャート2位をキープ中。
今年デビュー15年目、長きにわたりヒットを生み出し続ける凄みと理由がよーくわかるDVDになってるんじゃないかなーと。ぜひ。(小柳)
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