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    第14回:エレカシとChara!! (兵庫慎司の「JAPAN JAM 2010のツボ」)

    第14回:エレカシとChara!! (兵庫慎司の「JAPAN JAM 2010のツボ」)

    今回は、2日目の16日(日)、モビリタステージ3番手。
    エレファントカシマシと、Charaがセッション!
    すごいことです、これ。史上初と言っていいのではないか。

    なのですが、どういう意味ですごくて、どういう意味で
    史上初なのかというと、エレカシが、こういう形で、誰か他の
    ミュージシャンと一緒にやった、ということ、キャリア20年を超える
    現在まで、一度たりともないのです。
    作品でも、ライブでも。

    いや、ゲスト的なサポートメンバーでストリングス・チームが入るとか、
    『東京の空』のレコーディングに参加した近藤等則が、ライブにも登場したとか、
    そういうのはありましたが、今回のこの、「Charaが!」みたいに、
    ボーカリストが参加する、というのは、なかった。
    で、なんでないのかは、なんとなくわかるので、その事実に対して、
    特に疑問を持ったこともなかった。
    むしろ、今回、このセッションを知って「ええっ!! 嘘!?」とびっくりしました。

    でも、やることにした。しかも、あのCharaと。何故。
    詳しい理由はわからないけど、ここ2~3年のエレカシの楽曲が、
    どんどん、開放的で力強い方向へと進んでいて、それがちゃんと聴き手に届いて、
    今、いい状況を迎えていることと、無関係ではないと思う。

    なお、Charaとの共通点を考えると、
    「昔、同じ時期にエピックにいた」(確かエレカシのほうが2,3年先輩)
    「そして今はどっちもユニバーサルシグマ」ということです。
    でも、逆にいうと、共通点、それくらいしかありません。
    下手するとエピックの頃は、会ったことすらないかもしれない。
    でもお互い、認め合っている部分は、当時から、間違いなくあったんだと思う。

    とにかく、このセッションが実現するという事実を、素直に喜びたいと思います。
    というかこれ、ほんと、かなり奇跡的なことだと思う。

    それから。考えたら、Charaってセッション経験豊富なイメージありますよね。
    スカパラとか。あと昔、自身の作品で、ローリー寺西ともやってましたよね。
    でも、エレカシみたいなタイプのロック・バンドと一緒にやるのって、
    実は初めてじゃないかと思う。
    という意味でも、とても楽しみです。
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