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    JAPAN JAMの民生@吉井 (兵庫慎司の「ロック走馬灯」)

    JAPAN JAMの民生@吉井 (兵庫慎司の「ロック走馬灯」)

    昨日のこのブログで、ユニコーンのことを書いていて、思い出しました。
    JAPAN JAMでの奥田民生。
    自分のステージじゃなく、吉井和哉に飛び入りして、
    「LOVE LOVE SHOW」を歌った時のことです。

    それにしても、あれ、おいしかったよなあ。と、今でもつくづく思う。
    ほかのゲストは発表されていたのに、唯一発表されていなかった、
    という意味ではなくて、なんというか、出方のおいしさです。

    あの吉井のライブ、クイックレポートでもお伝えしたし、twitterなんかでも
    えらいことになっていたけど、とにかくもう、頭っから最後まで、そこにいた
    全員が大興奮&大感動、そして大感涙な、もう大変なステージだった。
    その中で唯一、「脱力」というか、「ここ笑ってもいいところ」というか、
    「芯から能天気になることを許される時間」みたいなポイントに、
    結果的になったのだ。あの民生登場タイムが。

    言うまでもなく、民生と吉井がデュエット、ハモったりなんかまでしちゃう、
    というのは、もんのすごく「ありえない」「ありがたい」図である。
    しかし、そういう、ありがたいものとして捉えられないようにしよう、
    なるべく軽々しく見えるようにしよう、というふうに、民生はふるまっていた。
    ように、僕には思えた。

    左手にマイク、右手はポケットにつっこんで、うろうろしながら歌う、という、
    ソロでもユニコーンでも他のセッションでも、決して見せないステージング。
    単に照れくさかったんだと思うし、自分がおいしいとこもっていく、
    みたいになるのがイヤで、ああいうふうにふるまっていたんだと思う。
    でも、それがなんかとてもいい空気を生んでいて、結局、逆の意味で
    おいしい、みたいなことになっていた。
    そんな気がしました。

    あと、歌っていない時間、やたら「ゲッツ!」のポーズを連発しておられましたが、
    あれ、3月のスカパラ両国国技館の時もやっていた。
    (詳しくはこちら → http://ro69.jp/live/detail/32639

    あの時は「スーツが黄色だから」というエクスキューズがあったけど、
    この日は普段着だったわけで、つまり、気に入ったんだと思います。
    「これ、ギターなしでマイクだけの時、使える」って。
    夏フェスシーズン、ユニコーンでも、ハンドマイクになったら、やるかも。

    それから。曲が「LOVE LOVE SHOW」なので、隙あらばもう
    「おねーさん!」「おねーさん!」とおらびまくってもおられましたが、
    最初、ステージに登場する瞬間だけ、「おねーさん!」じゃなくて、
    「おめでとー!」って言いながら出てきませんでした?

    これ、私の周囲では、意見が分かれています。どっちだろう。
    私は「おめでとー!」ってきこえたんですが。

    あ、「おらぶ」というのは、広島弁で「叫ぶ」のことです。
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