清涼水のように口あたりの良い声で歌い始めたかと思えば、
情動の爆発に忠実なシャウトやむせび泣きが、突如混入したり。

静観の構えで悠々と時間をやり過ごしているようで、
実は歌の内容はシリアス過ぎる自問自答の無限ループだったり。

声という楽器の力で、いいようにリスナーの感情モードを表に裏に翻弄してみせるステージ。
あんな初々しい声をしていて、なお且つあんな静かな佇まいで、
結果としてやってることは、かなりインパクト強い。
実に不思議なライヴ体験でした。

写真は、終演後の楽屋にて。なぜかちょっと寂しげな表情ですが、
これに油断してはいけません。