72年リリースの2枚組LP「Journey Through The Past」。これは未CD化も分からないではない問題作。
彼自身が監督したセミ・ドキュメント映画のサントラ、という名目なので、
映画を見ていないと何も言えないんですが、
それにしても、何がなんやら?な部分が多過ぎ。
話は、彼個人の彷徨える音楽観が
ビッグ・ビジネス化するロック界への期待そして不安とない交ぜになったまま、
意図的にダラダラと綴られていく、見る側も根気が必要な内容だそう。
アルバムの流れも、正にそんな調子で、
同じ所ばかり何回も繰り返して練習するリハーサル・シーンとか、
テレビ出演時の当てぶりの演奏(?)に、観客の声援がかぶせてあるだけの音とか、
わざわざ盤にするには、ちょっとユーモアが黒過ぎる。
一番ずっこけたのは、ラストの曲(D面5曲目)に
「Let’s Go Away for a While (B.Wilson)」というクレジットがあって、
これはビーチ・ボーイズの曲を二―ルがカバーしているんだな、と期待してたら
ただ単に、ビーチ・ボーイズ当人の既発テイクが流れただけでした。
唖然としたまま、アルバムは幕。