J@SHIBUYA-AX 14 周年記念イヤー開幕ライヴに行ってきました


オープンな気前の良さと、腕っ節の強さでグイグイと観衆を引っ張っていく、日本人にはなかなか珍しい展開。

シンプルであるが故に、基礎的な「人間力」が無いと持たない手法だが、
色気と爽快さの入り交じった豪快な笑顔には、何の無理も迷いも無かった。

音楽的にも、実はやたらユニークな要素を持ったもので、
バンド・メンバーは、ドラムが元CULTのスコット・ギャレット、
二人の日本人ギターは元DOOM、そしてヌンチャクという、時空を超えた組み合わせ。

もうちょっと説明すると、アメリカ的ラウド・ロックの骨太感と
70〜80年代カルト・ロックの深淵さと
90年代以降パンク・ロックのフットワークが合体した
まさに国境も世代も無いハイブリッド・ロックが出現。
それらを男気たっぷりのベース・ラインと歌声で統率していくという
スポーツとマジックが合体したような快感が、終始場内を貫いておりました。
こういう超越ぶりは、LUNA SEAも同様だったな。

14周年を感謝するMCの中で出た、
「普通、バンドが解散したら、一番最初にいなくなるのはベーシストなんだけど」
てな台詞に、場内が爆笑で返せるくらい
今の彼は、いい土壌を作り上げている。