インディ・ロック危うし?2011年の英米セールス実数

インディ・ロック危うし?2011年の英米セールス実数

★去年/2011年のUKで最も売れたアルバムのうち、
何と「トップ10中の7枚(!)を占めていたのがアデルやジェシー・J等のポップ系の作品」であり、

2011年はまさに「ポップがロックに勝った年だった」、、、。

という、我々ロック好きにとっては非常にショッキングかつ悲しいニュースがNMEでも報じられていましたが。


★この傷口にさらに塩を塗りこむかのように、
英ガーディアン紙が「去年NME誌の表紙を飾ったアーティストのUKセールス実数」というのを誇らしげに掲載している。
この辺の底意地の悪さはいかにも英国人というか、ガーディアン紙ですが。

(1)なにはともあれ、
同紙が英オフィシャル・チャート・カンパニー等の公式データを元に出した統計によると、
「去年NMEの表紙を飾ったアーティストのUK内での売り上げ」はこんな感じになっているらしい。

「UK album sales for NME cover stars in 2011」。

1, Lady Gaga / Born This Way (82万1280枚)
2, Noel Gallagher's High Flying Birds / Noel Gallagher's~(49万4420枚)
3, Florence & the Machine / Ceremonials (38万4314枚)
4, Foo Fighters / Wasting Light (38万372枚)
5, Kasabian / Velociraptor ! (27万9025枚)
6, Arctic Monkeys / Suck It And See (22万3308枚)
7, The Vaccines / What Did You Expect from the Vaccines? (21万3625枚)
8、Beady Eye / Different Gear, Still Speeding (16万5864枚)
9, The Strokes / Angles (12万枚)
10、White Lies / Ritual (9万5000枚)
11, Friendly Fires / Pala (9万枚)
12, Bombay Bicycle Club / A Different Kind of Fix (8万枚)
13、The Horrors / Skying (6万5000枚)
14、Glasvegas / EUPHORIC///HEARTBREAK (5万枚)
15、Tyler, the Creater / Goblin (2万5000枚)

人口がわずか「6千2百万人(日本の約半分)」のUKという市場サイズを考えても、
これは確かにかなり寂しい数字、、、。


★因みに、
(2)英ガーディアン紙が選んだ「クリティックス・チョイス40枚のうち、去年UKで売れた新作」のリストもあって、
その中で目に付いたUK産アーティストの売り上げ数をざっと挙げてみると、

PJ Harvey / Let England Shake (12万1122枚)、
Katy B / On a Mission ((18万5533枚)
Radiohead / The King of Limbs (約10万枚以上、具体的な実数は公表していない)、
James Blake / James Blake (6万枚)。


★さらに、
(3)「米ピッチフォーク誌(インディ系)がトップ50に選んだアルバムの2011年のUSセールス実数」というのも、
こちらのサイトで見れます。

http://perpetua.tumblr.com/post/14873014757/u-s-sales-figures-for-pitchforks-top-50-albums-of

「総人口、3億1286万人(UKの約5倍!)」のUSという巨大な市場サイズを考えると、
この50枚の中でミリオン超えをしているのが、
Jay-Z / Kanye WestとビヨンセとDrakeだけというのも、
かなりヤバイ数字のような気がするのですが、、、。

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