Dragon Ashにとって約18年ぶりとなる横アリでのライブ。
この日この場所この時間にかけるバンドの思いがダイレクトに込められ、その凄まじい集中力が徹底的に強靭なパフォーマンスにつながっているように感じた。
心身ともに完璧な実力を持つバンドの、切っ先鋭く研ぎ澄まされたモードによるライブはこれほどまでのパワーと奇跡のような眩しさを放つのだ。
光臨の時間を思わせる美しさ、信じるものを貫き続ける強さとしなやかさを、終始感じていた。
20年の年輪を思い、感傷的になる間も無く、ただただ「この高みに上ってきた道筋」の尊さに迫るものがあった。
ひと言で言ってしまうならば、死ぬほどかっこいいロックバンドということになるが、このかっこよさを少しでも解像度高く見れば、そこにはあまりに多くの紆余曲折があり、そのすべてに向き合い答えを出し一歩ずつ進んできた男たちの姿はとても美しかった。
ロックバンドの可能性と美学、20年前も今もその先端にはDragon Ashがいる。