【今日のチャート8/29】阿部真央のラブソングを聴いて思ったこと


シングル
1 →  満天の瞳 氷川きよし
2 ↑  恋するフォーチュンクッキー AKB48
3 ↑ イゲ ムスン イリヤ~なんで?どうして? B1A4
4 ↓  わがまま 気のまま 愛のジョーク/愛の軍団 モーニング娘。
5 →  Boys Meet U SHINee

アルバム
1 →  あまちゃん 歌のアルバム
2 →  FANTASTIC GIRLS KARA
3 →  What turns you on? CNBLUE
4 →  KYOSUKE HIMURO 25th Anniversary BEST ALBUM GREATEST ANTHOLOGY 氷室京介
5 ↑ POPMAN'S WORLD〜All Time Best 2003-2013〜 スキマスイッチ

発売日翌日のチャート。
アルバム7位に入っている阿部真央の最新作『貴方を好きな私』をよく聴いている。
特に”貴方が好きな私”と”最後の私”をよく聴いている。
「あなたへの思い」を歌う正攻法の一人称ではなく、「あなたを思うわたし」を歌うという、捻った一人称。
ただ、ここが阿部真央楽曲のすごいところで、情念や悲しみや後悔や少しの喜びや切なさ、そういったどこからどう見ても極めて個人的な思いを、個人の思いとして抉り描ききった結果、とんでもなく「わかる」ものになる。
不思議な現象だと自分なんかは思うが、優れたラブソングとはそういうものだし、阿部真央は彼女だけのやり方でその地平にたどり着いたんだなと思う。

歌がすごくいい。
癖が抜け、どんどんまっすぐに、透明になり、それ自体が言いようのない感情を表現する素晴らしい声になってきた。
無数の試行錯誤と責苦のような自己確認の作業を経ての今、なのだろう。
歌うたびに少しずつ濾過され、様々な思いが詰まった時間に向き合うことで澄み渡ってきたこの声は、本当の意味で美しい声だと思う。
”貴方が好きな私”
作詞:阿部真央 作曲:阿部真央 編曲:akkin

”最後の私”
作詞:阿部真央 作曲:阿部真央 編曲:十川ともじ
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