Plastic Treeの前作シングルから約1年ぶりのニューシングル『瞳孔』について、有村にインタヴューさせてもらった。
具体的なテーマは、プラの音楽世界におけるポップ成分の濃度について。
あるいは、プラの本質はポップなのか否か、ということについて。
自分はPlastic Treeというバンドは極めて優れたポップグループであると思っている。
その本性は普段は、あの美しいギターノイズや様式美によって覆われ姿を潜めているところがあるが、その世界観を担保する強さはやはりメロディであり、有村や、”瞳孔”を作曲した長谷川正のポップ嗜好にあると思っている。
もっとリスナー本位的な視点で言うなら、あの耽美的に構築された音の壁のどこかに一筋の光が差すような通し穴があり、そこからはポップでやわらかな本性を覗き見ることができる。そして、あのギターノイズに包まれながら、その通し穴を探しだすのが快感、そんな感覚だ。
プラの音楽を聴いているときの背徳的な快感というのはこれのことだと思っている。
そんな話を長くさせてもらいました。あと、映画の話も。
このインタヴューは現在発売中のJAPAN10月号に掲載してます。よろしくです。
写真は、「なんかないかなー」と言って部屋にあったティッシュと戯れての1枚。