Plastic Tree@Zepp Tokyo、「瞳孔乱反射」を観て思ったこと

Plastic Tree@Zepp Tokyo、「瞳孔乱反射」を観て思ったこと

今日のプラは楽しそうだった。
4人ともMCで異口同音に話していたが、今回のツアーに対する手応えが4人を徐々に開放していったのだろう。
有村はいつもよりくるくると回り、バンドは普段よりも少しラフにタフに、いつもよりずっとたくさんのアドリブを入れていた。
だからだろうか、”13th Friday”も”あバンギャルど”も”アンドロメタモルフォーゼ”も、瑞々しく、なんだか若返ったように聴こえた。
彼らのノイズには哲学も思想も耽美精神もデカダンも含まれているが、それらをひっくるめて、ポジティブな音として聴かせてしまう今のプラというのは一体なんなんだろう。
今のプラの内部で起こっていることが知りたい。
そんなことを思わせるライヴだった。
誰もが今日のプラには新しいモードを感じたんじゃないか。
会場を覚醒させるような衝撃的なノイズ大会を繰り広げるプラも、あの浮遊する空間性でここではないどこかへ誘うようなプラもいいが、どこか距離の近いこんなプラもいい。

終演後メンバーと話したが、みな一様に楽しかったと語っていたのが印象的だった。
言葉を選ばずに言ってしまいますが、みんな少年みたいだった(笑)。
特に有村。
10分くらいの会話のなかで「今日よかったよね!?」って何回言うんだ(笑)
うん、でも、本当によかったです。
小栁大輔の「にこにこちゅーんず」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on