イハ。
これは当時、日本でものすごく売れた。
いまでも、ときどき、
「イハのあのソロ、好きだったんです」という話になったりする。
とにかくスマッシング・パンプキンズから遠く離れて、
ということを念頭に作られたものだったのだけど、
あのなんともいえない(つまり、ちょっとヒネた)
センチメンタリズムの源泉に、
間違いなくイハの存在があったことを
強く感じさせてくれるアルバムだ。
そういえば、ちょうど先日スマパンは、
イハ、ダーシー抜きの周年記念ライブを行っている。
イハも、ダーシーも、ジミーも、ビリーも、
ことごとく(そう、ほんとうにことごとく!)全員がヒネていた。
インタビューとかすると、
毎回欠かさず、誰かかしらがスネた。
そのほかの言動とかも、
毎回漏らさず、何かしら皮肉めいていた。
そんなふうに部外者には壁を作り、
内部にしてもものすごく仲が悪そうなのに、
その内実には「1979」や「PERFECT」が流れている
ことを、ファンなら知っているだろう。
そして、それがあのバンドの怪物性と脆さの理由だったと思う。