現在の西川社長を更迭することが、
構造改革、霞ヶ関改革の後退を意味するなどと、
自民党の幹部から連立与党の首脳まで揃いも揃って言うのだけど、
それがなにゆえそうなるのか、
ぼくにはまったく意味がわからない。
西川某が百歩譲ってその「シンボル」だとして、
しかし、
構造改革とはそのような「シンボル」こそ排除する、
まさしく「システム」への改革ではなかったかと記憶しているからだ。
明晰で合理的なシステムの導入（彼らに言わせれば、だけど）がその基礎ならば、
とっとと別の人材の検討を行うのが筋と思うが、
なぜかそのようなことにはならない。
言ってることとやってることが矛盾していると思うのだが。

とはいえ、だからといってもこのところ政界のリアム（？）と化した
鳩山弟の肩を持つ気もまったくしない。
かんぽの宿の騒動のときから、このひとはまるで
国民の声の代弁者のように振舞ってきたけれど、
ことはそのような細目にあるのではないからだ。
そもそも、このような「事態」を承認し、追認し、容認してきたのは、
ほかならぬ自民党だからである。
まるでほかの政権の決定事項を批判するかのような彼の言動は、
だから、どうにも気持ちが悪い。
まずはそこにあるべきは、まっとうな自己批判だと思うのだ。