追悼ということ

追悼ということ

WAVE出版から出ていた『ぼくの好きなキヨシロー』を読む。
著者は泉谷しげると加奈崎芳太郎。
忌野清志郎の追悼本である。
追悼本、ではあるのだけど、このふたりが語っているのは、
帯を見てもわかるように、ごく普通に本人を偲び、思い出を語り、生前の仕事を称えるといったものではない。
というか、そのような追悼の言葉は、そもそもその対象との間にいくばくかの「距離」がある場合に限られる。
このふたりには、そのような「距離」がない。
1970年、渋谷のライヴハウス「青い森」で、19歳の清志郎と21歳の加奈崎芳太郎と22歳の泉谷しげるは出会っているのである。
そのことが、この追悼本を、まったく特別な追悼本にしている。
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