ケンドリック・ラマー、ピューリッツァー賞受賞式に出席の映像。

ケンドリック・ラマー、ピューリッツァー賞受賞式に出席の映像。

ケンドリック・ラマーがピューリッツァー賞の音楽部門をラッパーとして初めて受賞するという歴史的なできごとがあったが、その授賞式が5月30日にNYのコロンビア大学で行われ、ケンドリックが出席した映像などが公開されている。
http://www.pulitzer.org/news/2018-pulitzer-prize-awards-ceremony

式典はピューリッツァー賞のフェイスブックで中継された。始まった瞬間から完全にケンドリックが大スターだ。ケンドリックの話ばかりしているし、多くはピューリッツァー受賞者なのに、誰もがケンドリックとセルフィー撮ることで必死で笑ってしまう。



映像はケンドリックの到着から始まるが、ピューリッツァーの理事に迎えられ、「光栄です。私たち両者にとって、これは歴史的な瞬間です」と祝されている。


そして、ケンドリックが受賞するのは52分あたり。全員スタンディングオーベーションのみならずすごい携帯、カメラの数。巨匠アニー・リーボヴィッツまでいる。


そして57分あたりで、受賞のコメントを訊かれている。

ケンドリックは受賞に対してこれまで一度もコメントを発表してこなかったが、受賞式が終わった瞬間、フェイスブックライブがケンドリックのところに行って、今回の受賞をどう思いますか?と質問。それに対して笑顔で、「すごく光栄です」と語っている。
「生まれてこれまでずっとものを書き続けてきたので、今回このような形で認知してもらえて、とても美しいと思います」と。

受賞者の集合写真。


会場では、#metoo運動のきっかけとなったニューヨーカー誌の記事を書いたローナン・ファローもいる。母のミア・ファローとともに誰よりも早くケンドリックとセルフィーを撮りに行っていて笑う。


またCNNのキャスターもしっかりケンドリックとセルフィーを撮っている。


そもそもピューリッツァー賞のウェブサイトも、ケンドリックの写真ばかりポストしている。この騒ぎからケンドリックがピューリッツァーを必要だった以上に、ピューリッツァーにケンドリックが必要だったことが分かる。ケンドリックの受賞が発表された瞬間、誰もが椅子から転げ落ちるような衝撃を受けたが、アメリカのメディアの多くが書いていたのは、『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』と『ダム』という音楽史に残る傑作を2枚も作ったのに、グラミー賞がケンドリックにアルバム賞を授与しなかったこと。そして、それより権威のあるピューリッツァーが先にケンドリックに賞を贈ったことで、グラミーへの最大の屈辱となるということ。それがグラミー賞の時代遅れを強調してしまった、ということだった。

ケンドリックは現在ツアー中だが、その中で、スクリーンに”Pulitzer Kenny”と出る瞬間があって盛り上がる。


私も昨日圧巻のライブを観たので、レポートもすぐ書く予定。
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