大晦日配信開始! テイラー・スフィフトが”レピュテーション・ツアー”から、「決定的瞬間」のアコギ演奏映像公開。カミラ・カベロとの共演なども

pic by Sachyn Mital

大晦日にテイラー・スウィフトの”レピュテーション・ツアー”がNetflixで公開となるが、その中からアコギで披露された”All Too Well”の映像が公開された。


テイラーはここで、「”All Too Well"はシングルにならなかったのに、私がライブで演奏するといつも合唱が最大になるから本当にびっくりする。そういう瞬間こそが、私にとっての”レピュテーション・ツアー”を定義している。みんながツアー映像を見てくれるのが待ちきれない」とツイートしている。

このアコギの場面というのは、実際ツアーでも毎回ハイライトのひとつだった。理由はいくつかあるのだが、まず、彼女がこのツアーで、ここでしかアコギを演奏しないこと。ダンスや巨大なプロダクションでスタジアムを沸かし続けるからだ。しかしこの場面にくると、このアコギでのシンプルな演奏が、派手なプロダクションで披露する曲と同じかそれ以上のパワーを持っていることが明らかに分かる。そこに彼女の才能の本質を感じるし、それを今回は敢えて封じたという、彼女の新たな領域に対する挑戦を感じる場面であるのだ。彼女自身がこのツアーでそれを誰より実感したはずで、だからこそ、次の作品の展開が楽しみなのだ。

それからもう一つは、ファンの人ならもう知っていると思うが、ここで演奏されるのは大ヒット曲とは限らず、シングルにならなかったような、コアなファンなら好きな曲が演奏されることが多いこと。しかも、毎日基本的にその曲が変わっていた。だから、自分が参加した日は何が演奏されるのかみんな楽しみだったのだ。ちなみに、私が観たNY/NJのライブでは、”Welcome to NY”が演奏されて当然大盛り上がりだった。

テイラーは、この日々変わったアコギパフォーマンスで演奏した曲を全て、スポテファイのプレイリストにまとめている。
https://open.spotify.com/album/1MPAXuTVL2Ej5x0JHiSPq8

またライブのその他のハイライトは、日本公演では残念ながら観られなかった前座を務めるカミラ・カベロとチャーリーXCXとの共演による"Shake It Off”など。


さらに個人的には、ハードかつダークな展開が続く中、最新作の中でも最も人気があった曲”Delicate”のようなビタースウィートなサウンドの曲を演奏した場面ががじーん、ときたりした。彼女がお姫様のように会場を舞う場面も合わせて。


来日公演に行った方も行けなかった方も、ライブ映像をお楽しみに〜。

pic by Sachyn Mital
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