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    グラミー賞速報:ビヨンセは史上最多受賞となったが、またしてもアルバム賞は取れなかった。

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    グラミー賞が発表された。
    全結果はこちら。

    https://www.grammy.com/news/2023-grammy-nominations-complete-winners-nominees-list

    主要部門の結果は:

    ―― アルバム賞:
    ハリー・スタイルズ『ハリーズ・ハウス』
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    ―― レコード賞:
    リゾ”About Damn Time”
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    ―― 楽曲賞:
    ボニー・レイット、”Just Like That”
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    ―― 新人賞:
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    Samara Joy
    新人賞の予想は毎年難しくて今年も全メディアの予想が違っていたが、それでも誰も予想していなかったアーティストが取った。マネスキンは取れなくて残念だった。
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    ―― ビヨンセと競って多く取ると思われていたアデルは、主要部門はゼロで、ポップ・ソロ・パフォーマンスでひとつしか取らなかった。
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    ―― ビヨンセは、88回という史上最高のノミネーションを記録したばかりか、今日グラミー賞を4つ受賞し、計32回グラミー賞を受賞。これまで最多受賞していたハンガリーの指揮者の31回受賞を抜いて史上最多受賞となった。

    今日ビヨンセが受賞したのは

    R&Bソング:”Cuff It”
    Dance /Electric recording “Break My Soul”
    Traditional R&B “Plastic Off the Sofa”
    Dance/Electric Album “Renaissance”

    ビヨンセは、神と家族と、亡くなった叔父に感謝した後で、この音楽を作ってくれたクィアコミュニティに感謝した。

    しかしながら、再び多くのメディアが予想していたアルバム賞は受賞しなかった。ファンからもメディアからも大批判。「ビヨンセは最多受賞だが、肝心な賞はハリー・スタイルズに盗まれた」とか、「ビヨンセは最多受賞なのになぜ主要部門を最も取れないのか?」などの記事がすでに飛び交っている。

    最多ノミネートされて1度しか主要部門を取っていないということは、最も主要部門を取れていないアーティストになるわけだから。個人的には単なる差別以外の何ものでもないと思う。

    これまでビヨンセはアルバム賞を4回取れなかったことになる。

    今回はハリー・スタイルズが受賞。
    2017年『レモネード』では、アデル『25』が。
    2015年『ビヨンセ』では、ベックの『モーニング・フェーズ』が。
    2010年『I Am..Sasha Fierce』では、テイラー・スウィフトの『フィアレス』が受賞している。
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    その他見どころはたくさんあり、サンダーキャットも出演したスティーヴ・レイシーのパフォーマンスから、
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    ヒップホップ50周年のクエストラヴがキューレーションしたパフォーマンスはスター勢揃いで圧巻だったし、
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    かと思えば、グラミー賞を締め括ったDj Khaledの”God Did”でのJay-Zの5分間は続くかというラップも感動的だった。妻がアルバム賞を取れなかった直後だったので尚更。また、追悼も、今年は、思いのこもったものとなっていて、とりわけTakeoffの追悼をしたQuavoのパフォーマンスが感動的だった。
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    ―― BTSが取れなくて残念だったが、ポップ・デュオ、グループ・パフォーマンスは、サム・スミスと一緒に受賞したキム・ペトラスは、トランスの女性として初の受賞でスピーチが感動的だった。

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    ―― 個人的には、TV放送の前に発表されたオルタナアルバムと、オルタナミュージックパフォーマンスで2つも受賞したWet Legが最高だった。
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    両部門とも、ビョークから、ビッグ・シーフ、アークティック・モンキーズなどのそうそうたるメンツが揃った中での受賞だったので、信じられなかったのだろう。最高なのがスピーチで、「ありがとう」とか「信じられない」じゃなくて、開口一番「超笑う」と言ったこと。しかもいつもの低音モードで。

    さらに、「どうもありがとう。私たちここで何してるんだろう。分からないけど、とりあえず来た」と言って、すごく困った顔をしながら、「えっと今年は本当に驚きだらけで、このバンドを始めたのも驚きで、ツアーも。スタッフがいなかったら実現しなかった。だからありがとう。素晴らしいチームなの。チアーズ」と、場違いでごめんなさいと言わんばかりで彼女たちらしくて最高だった。2度目の受賞では自分たちでスピーチせずにバンドメンバーがしていた。

    ―― テイラー・スウィフトは、”All Too Well”でミュージックビデオ部門でみ受賞。
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    ―― ケンドリック・ラマーは、ラップ・アルバムなど3部門で受賞した。

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    ―― また日本人の宅見将典さんが、最優秀グローバル音楽アルバム部門で、小川慶太さんが、最優秀コンテンポラー音楽楽器アルバム部門で、グラミー賞を受賞している。

    取り急ぎの結果で、また雑感などは後で追加します。




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