ハリウッド第三世代

ハリウッド第三世代

こりゃないぜ(笑)。思わず笑わずにいられないこの表紙。『ニュームーン/トワライト・サーガ』でほとんどのシーン上半身裸で出演のタイラー・ロートナー17歳。8パックの腹筋と二カーな笑顔。つい後ろに並べてしまったザック・エフロンと同類の今のアメリカを代表するアイドル俳優だ。さかのぼれば、この間ピープル誌で”最もセクシーな男”に選ばれたジョニー・デップもこの位置にいたわけだけど、ご存知のように、彼はそれ以来恐らく今も、そう思われるのに吐き気がして、オレはそうじゃない、ということを必死に証明し続けてきている。それから20年、ザックもタイラーも、そういう役を引き受けることをまったく問題としていない。ザックとジョ二デの間にいるのが、恐らくレオナルド・ディカプリオだと思うけど、彼も”アイドル”をとことん嫌っているが、選ぶ役柄はジョニデとはまた違う、むしろ古典的な王道ハリウッド。ディカプリオは、ザック・エフロンが出て来たおかげでようやく自分が”アイドル”的注目をされなくなると喜んでいたが、そんなディカプリオが後任ザック・エフロンにしたアドバイスは、「ヘロインにだけは手をだすな」だったそう。「ヘロインはこのすべてを台無しにする唯一の方法だ」と。ローリング・ストーンの記事によると、テイラーやザックはドラッグもやらず、とりあえず今のところは、お酒で問題を起こしたこともない。ある意味パパラッチ泣かせな退屈なその私生活と仕事への真面目さは、今時のハリウッドに珍しく両親が離婚もしておらず、安定した家庭に育っていることも関係しているのではと分析されていた。ちなみに、ザックは現在公開中のリチャード・リンクレーター作に主演していて、ただの”アイドル”で片付けられない演技力があるように思う。まだ22歳だし、今後の役選びが楽しみだ。そして、『ニュームーン』は、個人的には断然ロバート・パティンソンが好きだけど、映画の中では、ジェイコブが不利だし、いい奴だから応援したくなるのが玉にきずだ(笑)。
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