アニマルコレクティブ、デッドと新EPについて語る!

アニマルコレクティブ、デッドと新EPについて語る!

New Yorkマガジンのウェブサイトにて新EP”FALL BE KIND"を発売したばかりのアニマルコレクティブのブライアン・”ジオロジスト”が、グレイトフル・デッドのサンプルイングや映画完成、次回作!?について、インタビューに答えているのでご紹介!http://nymag.com/daily/entertainment/2009/11/animal_collectives_brian_weitz.html


●新作を出してから10ヶ月しか経っていませんが、このEPはその時の残りものなんでしょうか?
「確かに"GRAZE" 、”On A Highway"、"I Think I Can" は『メリーウェザー』セッションの時にできたものだね。
全曲できてアルバムとして形にする時に、作品にフィットしない曲は外すものだけど、今回の場合は、その時点で
アルバムのリリース以外にも作品ができそうな感触はあったんだ。でも、アルバムを作ってる時からそれがわかっていた
わけではないんだ」


●”What Would I Want? Sky"にはグレントフル・デッドの1974年の曲”Unbroken Chain"のヴォーカル・サンプルが使われています。バンドがサンプルを許可したのはこれが初めてですがどのように説得したのですか?
「これまで彼らの曲がサンプルされたことなかったって知らなかったんだ。ただ、きっと使うとすればすごい高いだろうなあとは思っていた。それでBBCのライブ・レコード・バージョンをサンプルして、フィル・レッシュに送ったんだ。そしたら気に入ってくれて、しかも、高い金を請求してこなかった」


●あなたはデッド・ヘッドですか?
「長年のデッド・ファンなんだ。最近は彼らの70年代の作品にはまってるよ」


●デッドほどの長いキャリアを目指しますか?
「それは何とも言えないなあ。バンドにとって良いことばかりではなかったからね。結婚には失敗しているし、ドラッグとかアルコールの問題も抱えてる。長いキャリアのために喜んで犠牲にできるようなものばかりではない。でも、彼らのやり方は尊敬するんだ。僕は、パンクスが彼らを嫌悪しているというのが解せないんだよね。だって彼らはパンク・ロックと同じスピリットを持ってると思うから。彼らはフリー・コンサートをやるし、巨大バンドになった時は、巨大チケット会社と戦った。彼らはそれを彼らなりのやり方でやった。パンクが生まれる前から彼らはパンクだったんだ」


●”Fall Be Kind"のジャケ写は、かなりピンぼけですがあれは何なんですか?
「デイブが見付けてきて、メールでこれ使いたいって送ってきたんだ。『不気味な眼球と男の影が見えるような気がするけど』って返事して、そういえば、それっきり返事が来てないや。そして僕も聞くの忘れた。だから何が写ってるのかわからないや」


●長年作っていたアニマル・コレクティヴ映画が完成したそうですが。どんな作品ですか?
「”ビジュアル・レコード”と位置づけているんだ。友達のDanny Perez と実験映画を作りたかったんだよね。特に何について
ってものでなくて、数人のキャラクターが最初と終わりに登場するんだけど、特に会話もないんだ。Dannyは、
Fever Dream(熱が出た時などに見る不快な夢)と呼んでいるんだけど、正そんな感じだと思う。


●あなた達には熱狂的なファンがいて、AnimarCollective.orgではあなたの結婚について最近話題になっていましたが。
「そのサイトが始まった時はよく読んでいたんだ。でけどすぐに不快になってね。特に僕は外交的な人間じゃないから。デイブが何かのインタビューで僕が結婚したと言ったから、ファンはそれで気付いたんだと思うよ。それは特に問題ないんだけど、でもファンが今結婚式の写真を捜そうとしてるみたいで、それには正直いい気分はしなかったね」


●メリーランド出身のあなた達がNYに引っ越し、現在はバラバラの場所に住んでいますよね? それはバンドのクリエイティビティにどのように影響しているのでしょうか?
「バンドはお互い一緒にいることに疲れ果てていたから、当初は遠く離れてむしろ良かったんだ。それで今は、自分達それぞれのプロジェクトをするのにも快適な状態になったと思う。だから”ビジュアル・レコード”の次のアルバムの話もしていて、今度はきっとみんなで最初から最後まで一緒に書いたら楽しいだろうね、って言っているんだ。だけど、みんな結婚もして、家族ができたから、現実問題次のアルバムに取りかかるのは、かなり先のことになるだろうな」
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