グリーン・デイ、コーチェラ初出演で歌詞を変更――MAGAに反発し、パレスチナへの支持を表明。バーニー・サンダースも登場しクレイロを紹介

グリーン・デイ、コーチェラ初出演で歌詞を変更――MAGAに反発し、パレスチナへの支持を表明。バーニー・サンダースも登場しクレイロを紹介 - pic by ALICE BAXLEY/APPLE MUSIC/COURTESY OF THE ARTISTpic by ALICE BAXLEY/APPLE MUSIC/COURTESY OF THE ARTIST
4月5日、初のコーチェラのステージ立ったグリーン・デイ。これまでの彼ららしさが凝縮された王道のステージを披露してくれたが、予想通り、政治的メッセージも恐れずに発していた。

1)“アメリカン・イディオット”の歌詞でMAGAに反発。

グリーン・デイが歌詞をMAGAに変更するのはこれが初めてではないが、今回も
redneck agendaをMAGA agendaに変更。

《I’m not a part of the MAGA agenda》(俺はMAGA運動には関わってねー)と歌い、

すぐに大きなニュースとなった。

2)さらに、“Jeus of Suburbia” の歌詞を変えてパレスチナ支援を表明。

“Jesus of Suburbia”では、

《Running away from pain when you’ve been victimized》(痛みから逃げても 傷つけられたままなら)
という部分を、

《Running away from pain like kids from Palestine》 (痛みから逃げている パレスチナの子供たちのように)

に変更して歌った。

全体として
「もうどこにも行けやしないんだ
痛みから逃げてる まるでパレスチナの子どもたちみたいに
これでまた壊れた家の物語」
と歌った。

ビリー・ジョーは今年の2月に行われたマレーシアのコンサートでもファンから投げられたパレスチナの旗を肩にかけていた。

グリーン・デイのコーチェラでのセットリストはこちら。
グリーン・デイ、コーチェラ初出演で歌詞を変更――MAGAに反発し、パレスチナへの支持を表明。バーニー・サンダースも登場しクレイロを紹介
見逃した方は来週も配信がある。
本人たちも相当気合が入っている。

3)なんとバーニー・サンダースがサプライズで登場

LAで36000人を集めて集会を行ったバーニー・サンダース。
それについてはこちらで紹介したが。なんとポスターでコーチェラのパロディをしただけでなく、本当にコーチェラにも登場した!

クレイロの前に登場し、スピーチをして、クレイロを紹介した。

スピーチの要約。
「この国は非常に厳しい課題に直面しています。そしてアメリカの未来がどうなるかは、あなたたちの世代にかかっています」

「あなたたちに立ち上がって、正義のために戦うことを求めています。経済的な正義、社会的な正義、そして人種的な正義のために戦ってください」

「今、アメリカには大統領がいます……」とサンダースが言うと、会場から大きなブーイングが起こり、サンダースは「私も同意します」と返した。

「彼は気候変動をでっち上げだと言っています。彼は危険なほど間違っています。私たちは化石燃料産業に立ち向かい、この惑星を破壊するのを止めろと言わなければなりません」サンダースは、コーチェラの観客たちの賛同を受けて激しく語った。

女性の権利を支持し、「億万長者階級」に対する非難を繰り返し、アメリカの医療制度の不備についても強く言及した。

ニール・ヤングなどが出演したLAでの集会の映像はこちら。
https://www.youtube.com/live/mU_GhbFH2Gw
コーチェラは、今週末も18日〜20日開催。先週末同様、配信もされる予定だ。
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