タランティーノが2010年ベスト映画にソフィアの新作を入れなかった件について言い訳する


かなり前のニュースですが、クエンティン・タランティーノが2010年、個人的に好きだった映画20本を選びました。リストは以下の通り。

1. Toy Story 3
2. The Social Network
3. Animal Kingdom
4. I Am Love
5. Tangled
6. True Grit
7. The Town
8. Greenberg
9. Cyrus
10. Enter the Void(クレジットシーンが映画史に残るほど素晴らしいと)

11. Kick-Ass
12. Knight and Day
13. Get Him to the Greek
14. The Fighter
15. The King's Speech
16. The Kids Are All Right
17. How to Train Your Dragon
18. Robin Hood
19. Amer
20. Jackass 3-D

で、各所から一斉に突っ込みが。あれええ、あなたがヴェニス映画祭で審査員長として選んだソフィア・コッポラの『SOMEWHERE』がどこにも入ってないのですが?と。『Knight and Day』よりも、『Robin Hood』よりダメだったってこと?と。”贔屓”とまで言われたのに!

というわけで、NY magazine が早速タランティーノ本人に問いつめたら以下の答えが。

「間違った印象を与えてしまったようで、今動揺しているところなんだ。だって『SOMEWHERE』やソフィアに異議を唱えるものでは絶対にないから。単純にヴェニス映画祭の作品は最初から除外したまでなんだ」とビビってます。ヴェニスの作品を入れなかったのは「僕の評価はもうみんな知っているものとして、別枠にしていたから」。

しかしながら、『SOMEWHERE』をリストに入れなかったことを今後悔しているそう。「まさかそんなところに突っ込みが入るとは思ってもみなかった。そもそも、みんなが僕のリストを気にするとも思ってなかったし」と。「こんなことになるなら、間違いなくベスト10に入れていたよ」と。

ということは、自動的に20位の『Jackass 3-D』が落選するのでしょうか?元ダンナのスパイク・ジョーンズがプロデュースした作品です(笑)。

ちなみに現在アメリカではコーエン兄弟の『True Grit』が大ヒット中!2月発売のカットでインタビューご紹介できると思うので、お楽しみに!さらに、日本で現在絶賛公開中の『キック・アス』大必見です!タランティーノは11位ですが、個人的にはこれこそ間違いなくベスト10内。
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事