レディオヘッドの事故についてパール・ジャムもコメント

レディオヘッドの事故についてパール・ジャムもコメント

レディオヘッドのステージが崩壊し、ドラムテクが亡くなるという悲しい事故に対して、パール・ジャムのギタリスト、マイク・マクレディがバンドを代表してツイートしている。

@MikeMcCreadyPJ

「僕とそしてバンドから、レディオヘッドのステージが崩壊したことによって亡くなった方に心よりお悔やみ申し上げます。非常に悲しく思うとともに一刻も早く皆さんが癒されるようお祈り申し上げます」と。

パール・ジャムはご存知の通り、2000年の6月ヨーロッパ・ツアー中にデンマークのロスキルド・フェスに出演し、ファンが9人も亡くなるという大惨事を経験している。去年、公開されたバンド20周年ドキュメンタリー『PJ20パール・ジャムトゥウェティ』などにおいても、それがバンドにとって最も暗い時期であり、その後のバンドをどのように変えたのかが紹介されている。バンドは、意図的に“ALIVE”をセットリストから外す時期があった。

パール・ジャムはその直後に行われることになっていたヨーロッパ・ツアーを2回キャンセルしたが、同じ年の8月からのアメリカ・ツアーは行っている。

エディはその時のことをシアトル・タイムスでこう語っている。

「事故後の俺達は本当にどうしようもないくらい落ち込んでいた。もちろん、亡くなった方達の家族や友達は、俺達よりずっと辛い思いをしているわけだけれども。でも、俺達はみんなひとりひとりが、起きてしまったことの原因となってしまったわけだからね。それで、ザ・フーのピートとロジャーが電話をくれたんだ。

その時俺はピートに訊いたんだ。『なぜこれがよりによって俺達に起きてしまったんだ? 俺達はこれまで常に来てくれる人達の安全を何より優先で頑張って来たのに』とね。そしたらピートは反対側の見方をしてこう言ったんだ。『恐らく、君ならきっとこれを乗り越えられると思って君に起きたんじゃないかな』と。」

バンドのマネージャーは、「その時、みんなこれでバンドも終わりだと思っていたと思う」と語っている。しかし、その後バンドとロスキルドを体験したクルー全員で集まり追悼の夕食をした時に、新たな結束が生まれたそうだ。バンドは、その後のツアーでは、明らかに恐怖を味わっていたそうだが、最終的には自分達がそれまでのキャリアで、いかに多くのことを“一緒に”乗り越えてきたのかに気付き立ち直っていったということだ。

レディオヘッドのメンバーやクルーが今どれだけ辛い思いをしているのかは、計り知れないが、なんとか乗り越えて欲しい。
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