久しぶりのベック登場! フィオナ・アップルの帰還に涙! パッション・ピットにメジャー・レイザー週末NYで行われたフェスに行きました。

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ボナルーに続き、今年2つめのフェス参戦してきました!

今回は、NY市内で行われた2日間のフェス。ガバナーズ・ボールNYCミュージック・フェスティバルと言って、6月23日、24日に開催されました。とにかく市内なので簡単に行けるし、ステージもふたつしかなくて、全体的に気軽な感じ。週末芝生に寝転がって音楽を聴きながら、友達と楽しく過ごす、というくらいのノリの人達がたくさん来てました。しかし、ラインアップは超豪華なので、とっても贅沢なフェスです。チケットは1日だと95ドルでした。
http://governorsballmusicfestival.com/

肝心のヘッドライナーですが、初日は、これからアルバム発売のパッション・ピットで、その他Kid Cudiに、Chromeo、 Duck Sauce、Atmospher、Major Lazer、ジェームス・マーフィーのdj、Special Disco Version、Santigoldなどで、どちらかというと若めの層を意識した並び。

2日目は、言ってみれば90年代的なラインナップで、ベックがヘッドライナーで、その他モデスト・マウスに、フィオナ・アップル。さらに、Explosions in the Sky、Cage the Elephant、Built to Spill、デヴェンドラ・バンハートなどが出演しました。

1)それでまずフェスの大トリだったベック!

ここ数年、プロデューサー業のほうに熱心で、彼のアルバムは『モダン・ギルト』を発売した2008年以来作っていないので、ライブを観るのも超久しぶり。それだけで大興奮。バンドは『シーチェンジ』に参加したSmokey Hormelが出演ほか、ドラムはJoey Waronkerなどなど言ってみれば、彼のオールスターキャストが結集というメンバーだったのがまず嬉しい。

そんなわけで、ライブも久しぶりのツアーにもかかわらず、バンドのサウンドが思いきりタイトで王道だったのが印象的でした。しかもセットリストも、ベックのキャリア総括ベストヒットというサービス満点さ。1曲目が”Black Tambourine”で始まったのが象徴的で、前半はよりルーツより。そこから、『シーチェンジ』のアコギモードに行き、最後に、ハイブリッド・サウンドへ。しかし、”Devils Haircut”とか”Loser”なんかをもう1歩踏み込んだ大人なサウンドとして鳴らしていたのがすごく良かったです。

セットリストはこんな感じ。
Black Tambourine/Gamma Ray/Soul of a Man/Hotwax/Girl/Sissyneck/Modern Guilt/Soldier Jane/The Golden Age/Lost Cause/Sunday Sun/Jack-Ass/Devils Haircut/Loser/Novacane/Minus/Where It's At/E-Pro

唯一残念だったことは、最新作がどんなサウンドになるのかそのヒントが観たかったのに、新曲も演奏されなかったし、最新作のモードみたいものはまるで分からなかったこと。ただし、このメンバーでツアーしているということは、このメンバーで最新作も作ったということなのでは、と。レコーディングもナッシュビルだし。だからハイブリッド・モードというよりは、よりルーツよりでしかも本格派なのではと思うのですが。どちらにしても久しぶりの新作だし超期待です!!

2)泣きそうになった瞬間が2回はあったフィオナ・アップル。

フィオナ・アップルをフェスで観る……ってだけで超不安、何しろフィオナの歴史の中でもベスト5に入る事件――途中で泣き崩れてライブを止めてしまった事件を目撃したことがあるのです。

しかし、最新作でアーティストとして強くなったことを証明した彼女。ライブももの凄かった!!!!!!!

つまりアーティストとして強くなったということは、人間としての傷とか弱さとか怒りとかをよりそのまま表現できるようになったことなのだ、というのをこのステージで思い知ったのです。

出て来た瞬間に踊りだしたかと思うと、すべてが全身から絞りだされる感じで、あのほとんど震えるような声で、人生最悪な思いきりパーソナルな瞬間を、このファンかどうかも分からない大衆の前で一瞬にして吐き出してしまいました。それが本当にもうあまりにパワフル。彼女はヴォーカリスト、作曲家、として飛び抜けた才能の持ち主であるわけだけど、やはりここまでダークで生々しいエモーションを表現できる本当に数少ないアーティストであることを1曲目”Fast as you can”で出て来た瞬間に実感しました。あまりに圧倒的すぎ。

セットリストは以下の通り。
Fast as you can/On the bound/Paper Bag/Anything we want/Sleep to dream/Extraordinary Machine/Tymps/Daredevil/I know/Every single night/Not about love/Criminal

ライブの途中で、みんなに手を振ったのにも驚いたけど、最後にその歓声を抱きしめるようなポーズをしてじーん。過去のヒット曲も素晴らしかったけど、新曲の”Every single night"もその後ずっと頭から離れなかったです。泣きそうになったのは、3曲目”Paper bag"を歌い終わった後に、マイクを通さずに観客に”THANK YOU”と言ったのを観た瞬間と、"Not about love"で叫びながら歌った時。新しいバンドになって、サウンドがヘビーになっていたのも彼女の感情がより露になるのを助けていると思います。アルバムで聴き直したらライブよりも全然軽い感じだったので。とにかくお帰りフィオナ!と思いきり言いたいライブでした。文句なしに、このフェスのダントツハイライトでした。

3)初日ハイライト:
まずメジャー・レーザー:が素晴らしかった。どんなフェスも彼らさえ出れば安心だろうという内容。ダンサーを使い、自分たちも観客の中に入り、またボールの中にも入りで、1曲入魂。観客に休む隙を一瞬も与えないアドレナリン放出しまくりのライブでとにかく感動。

パッション・ピットは、ベックと違って、この大舞台のしかもトリなのに、最新作『Gossamer』からの新曲を披露してくれたのが何より嬉しかったです。すでに発表されている”Take a walk"や、“I'll be alright”の他”It's not my fault I'm Happy"(=僕が幸せなのは僕のせいじゃない)という何とも素敵なタイトルの曲。それともう1曲やったとやったと思うんだけど、タイトルが分からなかった……。この日、まだライブで演奏するのは2回目と言っていた新曲は、ここで聴いた感じでは前作の延長線上という内容で、彼らの良さを拡大させたような、またはスーツ姿に象徴的なように、より大人な作品が出来ている気もしたし。ライブよりも、音の詳細が聴こえるCDのほうで早く聴きたくなりました。さらに、この日久しぶりに観て、このセレブレーション的なサウンドと感傷的な部分が入り交じるところが彼らの最大の魅力であることも、胸をじーんとさせながら再確認しました。

スペシャル・ディスコ・バージョン:ご存知ジェームス・マーフィーのDjセット。80年代ディスコ・サウンドを思いきりクールに鳴らす内容で、私的にはしびれまくりだったんだけど、時間帯が昼間だったのと、観客が若かったので、実際どれくらい受けていたのかは不明。でも、そんなこと関係なくすごく良かったです。このセンスの良さ、可能なら永遠に聴いていたかったくらいです。

4)2日目ハイライト:
ケイジ・ザ・エレファントが素晴らしかった。何が素晴らしかったってこのライブがツアー最終日ということで、前日のライブで喉をつぶしてしまってマネージメントからはライブはできないと言われたそうなのに、やってしまったところ。最初は、そんなわけでまるでボーカルが聴こえないから、てっきりマイクが壊れてると思ってしまったくらいでした。つまり声が出てなかったのに、ライブが大盛り上がり。歌えてないのに、盛り上げてしまったライブを生まれて初めて観ました。最高でした。

モデスト・マウス:エモーションが入り交じると言えば、モデスト・マウス。思いきり悲しい場所から出発しているのだけど、ただ悲しいわけでもなく、そこから這い上がろうとしているところにより心を鷲掴みにされる彼らのサウンド。この日もライブが後半になればなるほど壮大な世界の中で、激しく渦巻くちっぽけな人間の感情が描かれていて、それが素晴らしかったです。

エクスプロージョン・イン・ザ・スカイ。これくらいの規模(大きくもなく小さくもなくもなくしかもNY)のフェスで、明らかに本当のファンと言える熱狂的なファンを最も集められる稀なバンド。ファンとの絆が最も熱かったです。

デヴェンドラ・バンハート:どんな舞台のどんな時間帯に出て来ても最初から持ってるものが高品質というのが、彼のスゴいところと改めて思いました。

ボナルーとバイブは相当違ったけど、この便利さは絶対ありなフェスでした。ご飯もおいしかったし。今年まだ2回目だけど、オーガナイズもばっちりだったし、来年もぜひやって欲しいと思いました!フェス2戦目無事終了!
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