エアロスミス、問答無用の圧巻ライブを観て来ました!

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正直行く前はかなり不安だった。

つい先日11年ぶりの新作『Music From Another Dimension』の発売を8月から11月に延期したばかりだし、『アメリカン・アイドル』のほうでスティーヴン・タイラーに人気が出てしまって、バンド活動のほうにヒビが入ったのではと思っていたし、少し前だけどスティーヴンがステージでケガしたりと、今のエアロスミスは不安材料のほうがなんとなく多かったからだ。

しかし、本当に始まった瞬間にそんな不安がまったく無意味だったことに気付かされた。

バンドは、1曲目の”Draw The Line”からサウンドも超ハイパワー、パフォーマンスも超ハイエナジー。最後の最後の曲まで、不安な箇所など皆無だったのだ。もしかしたら、ここ何回か観たライブの中で最高だったかも、と言えるくらいだった。もちろん、スティーヴン・タイラーは、高音も無理なくヒットしていたし。

考えてみれば、でもだからこそ、このツアーを開始したのだと思う。なんとなく不安なイメージがあるからこそ、これまでと同レベルではなくて、これまでより良いライブをやってのける必要があったのではと。そしてそれができるからこそ、このツアーが行われたのではと思うのだ。それが様々な不安や噂を吹き飛ばす最高の方法だから。2万人の観客をいまだ集め、これだけ激しいロック・ショーができるんだから、ツアーしない理由ってないと思わせる、凄まじいライブだった。

ステージには花道があり、両脇にも観客席に近づけるような小ステージが用意されていた。スティーヴンやジョー・ペリーは何度もそこに来て演奏し、非常にダイナミックなステージだが、同時に観客が親近感を抱けるように工夫されていた。

アンコールでは、ステージ花道の下から白いピアノが表れ、スティーヴンがピアノで“Dream On”を披露。ジョー・ペリーはその真っ白なピアノの上に立ち、真っ赤なシャツをはだけさせてギターを披露。それがまだ全然カッコいい60歳+。最近の若いロック・バンドそれくらいやってみろよ、と思わず思ってしまった。

今日の会場はNYではあるんだが、非常に不便で行きづらい場所。仕事じゃなかったら行きたくないような所なのだけど、行きのバスの中に、こぎれいな日本人が少なくとも8人はいた。エアロスミスの人気のすごさも改めて実感。

そう言えば、ジョー・ペリーがBBQソースを売っているのはすでに有名だが、ジョーイ・クレマーがコーヒー豆を売っているとは知らなかった。今回の会場でRockin' & Roastin' オーガニック・グアテマラコーヒーというのが売っていた。

というわけで、詳しくは次号のロッキング・オンでレポートさせていただきます!

以下セットリスト。

1. Draw the Line
2. Love in an Elevator
3. Oh Yeah
4. Livin' on the Edge
5. Cryin'
6. Big Ten Inch Record (Bull Moose Jackson cover)
7. Last Child
8. Drum Solo
9. S.O.S. (Too Bad)
10. Boogie Man
11. Combination
12. What It Takes
13. No More No More
14. Legendary Child
15. I Don't Want to Miss a Thing
16. Chip Away the Stone
17. Sweet Emotion
18. Walk This Way
encore:
19. Dream On
20. Train Kept A-Rollin' (Tiny Bradshaw cover)
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