音楽発掘の場所、1位はラジオ。アメリカ最新音楽事情360度統計が発表
2012.09.05 12:45
少し前のニュースですが、アメリカのニールセンが様々な年齢を対象に行った「ミュージック360」という調査の結果を発表。なかなか興味深い内容になっています。
http://nielsen.com/us/en/insights/press-room/2012/music-discovery-still-dominated-by-radio--says-nielsen-music-360.html
まず、アメリカ中のメディアが一番驚いたのは、新たな音楽発掘の場所で1位が、なんとラジオだったこと!もちろんこの調査のみが真実とは言えませんが、ミュージシャンも私たちもいつの間にか当たり前のように「ラジオからヒットは生まれない」なんて言うようになってしまいましたが、そんなことないみたいです。48%の人がラジオで新しい音楽を見付けるとのこと。
確かに私もインターネットで各都市のラジオが簡単に聴けるようになったので、ミネソタのパブリックラジオとか、BBCとか良く聴いています。さらにこのウェブサイトでもよく紹介されていますが、アメリカのパブリックラジオNPRで新作の全曲ストリーミングを聴く方も多いのでは?
さらに、アメリカ10代のキッズが音楽を一番聴く方法はYouTubeだということ。また一番違法ダウンロードをしていると思われる10代こそ、一番CDを買っているということ。以下調査結果の一部です。
1)新たな音楽を知る場所
48% : ラジオ
10% : 友達や知り合いから
7% : YouTube
2)10代が音楽を聴く方法
64% : YouTube
56% : ラジオ
53% : iTunes
50% : CD
3)何を一番参考にして音楽を買うか
54% : 友達の勧め
25% : 音楽ブログ、チャットルーム
4)どんな種類の音楽を買うか?
38% : 男性がロックを最もよく買う
15% :女性がトップ40を最もよく買う(そう答えた男性は9%)
5)デジタルで買う若い層は発売と同時に新作を買う傾向が強い
33% : デジタルでシングルを買う10代は発売から1週間以内に買う
21% : デジタルでシングルを買う18歳以上は発売から1週間以内に買う
6)36%の10代が去年1年間でCDを1枚は買っている(詳しい内訳は書いてないですが、他のどの年代よりも多い)。
7)51%の10代が去年1年間ダウンロードで音楽を買っている。
8)ライブに行くのが一番多いのは18-24歳。
そのうち7%は週1回かそれ以上。
30%が1ヶ月に1回。
9)ライブに行くのが一番多いのは18-24歳だが、ライブでTシャツを一番買うのは10代
54%の10代がライブに行くとTシャツを買う(18-24歳は46%)
14%の10代がライブに行くとポスターを買う(18-24歳は7%)
10)年を取っている人ほど不況のせいで音楽に使うお金が減った
41% の55歳以上の人が音楽に使うお金が大幅に減った
39% の45-54歳の人が音楽に使うお金が大幅に減った
28% の25-34歳の人が音楽に使うお金が大幅に減った