突然の訃報から1年……ボウイの70回目の誕生日となる1月8日に、日本では大回顧展『DAVID BOWIE is』が始まる。
デヴィッド・ボウイがそこにいるような体験、と言われるこの回顧展は、彼の一周忌を悼むというよりもむしろ、ボウイという類い稀な存在と出会い、リアルに体験できた喜びを祝福することになるだろう。
本誌ではそうした切り口で、もう一度、多角的なボウイ特殊を企画をした。
ボウイ展を立ち上げたキュレーターのインタヴューなど本当に興味深いので、直前予習としてもぜひ読んでほしい。
また同じ号には、リック・ウェイクマンやブライアン・イーノの記事も掲載。
リックの美しいピアノがなければ『ハンキー・ドリー』の世界観は成り立たなかった。ロング・インタヴューでは、来年4月に来日するARWのことはもちろん、イエスやクリス・スクワイアと並び、当時のボウイのエピソードも語られている。
ちなみに、新春恒例企画「30年前、あの頃ロックは…」では、1987年、チャーリー・セクストン表紙のロッキング・オンがちらりと登場。ヘッドラインのボブ・ディランと同じ号に掲載できたことが、個人的にはひそかに嬉しい。
他にも、メタリカ、グリーン・デイ、R.E.M.の画期的インタヴューなど、読みどころ満載なので、年末年始にゆっくりお楽しみ下さい。
(井上貴子)