フェイ・ウェブスター=カントリー×R&B×インディロック ―― その冒険心はとめどない! クラスメートのリル・ヨッティも参加した新作を語る

rockin'on 2024年5月号 中面

現在発売中のロッキング・オン5月号では、フェイ・ウェブスターのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「やっぱりその場のエネルギーによって曲は常に変わるものだと思っているし、もちろんすごくいい意味でね。
常に新たな命を吹き込もうとしているから、たとえば今年はギターの代わりにピアノを弾くことが増えているし」


●前作はパンデミックの渦中に作られた作品だったと思います。今作は、いつ頃にどういったシチュエーションで制作されたのでしょうか。

「いつもは1曲書いて次の日レコーディングして、1週間くらい間を置いてまた1曲書いて翌日録るっていうパターンが多いんだよね。でも今回は、レコーディングに関して言うと、これまでのアルバムのなかでも一番短期間で作ったと思う。スタジオにいたのが7日間くらいだったから」

●どうしてそういう作り方になったのでしょう?

「たぶん、何か新しいことをやりたかったっていう気持ちがあったから。わたしは自分のバンドとチームが本当に大好きだからその部分については何一つ変えたくなかったけど、何か新しいことにトライしたり、自分たちにとっての新しい環境を作ったりすることには前向きだった。だからそのために今回はまず曲を事前に全部準備して、スタジオに入る時点ではもうレコーディングを始められる状態にしたんだよね」

●タイトルの『アンダードレスト・アット・ザ・シンフォニー』には、どのような意味が込められているのでしょう?

「そうだなあ……よく分からないけど、でもタイトルの美しさって、意味がよく分からなくても人それぞれに色んな受け取り方があるところが好き。各々が、自分にとって最も意味がある解釈の仕方をしてくれるっていうのがいいよね」

●作者がどのような意味を込めたかを語るよりも?

「そう、わたしが語ってがっかりさせたくないと思っちゃう」

●2022年には、オーケストラとのレコーディング作品『Car Therapy Sessions』をリリースされました。音楽家としてのあなたにとってどのような発見を得られましたか?

「何と言うか、自分の曲を歌っていながら、まるで自分の曲じゃないみたいに感じたのはたぶんあれがほぼ初めての経験だったと思う。ただもう本当に美しくて、自分では想像もつかないようなアレンジがなされていて、曲を台なしにしているのは自分自身なんじゃないかって気がしてきてしまった。自分の曲であるにもかかわらず(笑)。でも本当にもう圧倒されてしまってついていけないかもって思ったし、ゾクゾクした」
(以下、本誌記事へ続く)



フェイ・ウェブスターの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』5月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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