ボン・ジョヴィ、ハードロックの地平を拡げ続けて ―― デビュー40周年に再びの世界制覇を達成か?!

ボン・ジョヴィ、ハードロックの地平を拡げ続けて ―― デビュー40周年に再びの世界制覇を達成か?! - rockin'on 2024年5月号 中面rockin'on 2024年5月号 中面

ファーストアルバム『夜明けのランナウェイ』で彗星のごとく現れたボン・ジョヴィが、今年デビュー40周年を迎えた。

まず先述作のデラックス版が発売40年ジャストタイミングの2024年1 月24日に配信され、お祭りムードを高める中、4年ぶりとなるニューアルバム『フォーエヴァー』(通算16枚目)を6 月7 日に全世界同時発売する。ボン・ジョヴィと日本の関係性は伝説と化した「スーパーロック’84イン ジャパン」初来日を機に絆を深め、「人生のサウンドトラックがボン・ジョヴィ」と自負する古参ファンも少なくない。

ボン・ジョヴィ最大の功績をひとつ挙げるなら、ハードロックの魅力をSNSなどがなかった80年代に文字通りお茶の間レベル、ジャンルや世代を超えて浸透させたことに尽きる。わかりやすく、キャッチーで、声に出して歌いたくなるハードロックのかっこ良さを大衆に知らしめた。世界的にブレイクしたサード『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』(1986年発表)収録の“禁じられ愛”、“リヴィン・オン・ア・プレイヤー”はその筆頭曲で、後者は今や某盆踊り大会に楽曲が使用されるほど。

そして、40周年イヤーの追い風として、初のドキュメンタリー映画『ボン・ジョヴィ:Thank You, Goodnight』が4月26日にディズニープラス「スター」で独占配信も決定。そこには故アレック・ジョン・サッチ(B)や、脱退したリッチー・サンボラ(G)も出演しており、「喧嘩は毎晩」というテロップにドキッとしつつ、栄光と挫折のサクセスストーリーを振り返ることで、新作もより一層深く味わえることだろう。

その新作に先駆けてファーストシングル“レジェンダリー”も公開され、この曲は山下智久主演のTVドラマ『ブルーモーメント』主題歌に起用。ジョン・ボン・ジョヴィ(Vo / G)はアコギ片手に伸びやかな歌声を響かせ、全世代を鼓舞する応援ソングに仕上がっている。メッセージ色を深めた前作『2020』を経て、新作は風通しが良くなり、明朗かつポジティブに聴く者の背中を押す作風になるのだろうか。「永遠」と刻まれた表題にも並々ならぬ決意が感じられる。期待したい。 (荒金良介)



ボン・ジョヴィの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』5月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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