クイーン、ボブ・マーリー、ボブ・ディランをはじめ、数々の大物ミュージシャンの伝記映画が製作されてきた中、ついに決定版とも言える“キング・オブ・ポップ”、マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』が6月12日(金)より日本での劇場公開が開始される。音楽伝記映画ブームの火付け役となった『ボヘミアン・ラプソディ』のプロデューサー、グレアム・キングをはじめ、ジョン・ローガン(脚本)、アントワーン・フークア(監督)と盤石の布陣が揃う。
本作は、マイケルがジャクソン5時代の幼少期から“キング・オブ・ポップ”へと駆け上がるまでの過程を描き、『オフ・ザ・ウォール』『スリラー』『BAD』期を軸に、創作の頂点と孤独、父ジョセフ・ジャクソンとの関係と葛藤に迫る。サウンドトラックには、その時代を象徴する”グレイテストヒッツ”13曲を収録。
一番の焦点は、誰がマイケルを演じるのかだが、その大役を担うのは、ジャーメイン・ジャクソンの息子で、マイケルの甥でもあるジャファー・ジャクソン。俳優未経験だったが、グレアム・キングに見出され、2年にわたる特訓で実力を証明し、役を勝ち取った。「大変な日もあったけど、辞めたいと思ったことは一度もなかった。完璧を目指して、自分を更新し続けたかった」と語る。撮影初日は、“BAD”のパフォーマンスから始まり、「鏡に映る自分を見て、現実とは思えないほど感動した」という。“ビリー・ジーン”の『Motown 25』でのパフォーマンスはマイケルの振付師と1コマずつ再現し、“スリラー”のMVも実際のロケ地で撮影されるなど、細部まで本物を追求している。
ティーザー映像は公開から24時間で1億1620万回再生を記録し、音楽伝記映画としては異例の注目度を見せる。監督は「彼がいかに偉大なアーティストだったのかを新世代にも伝えたい」と語り、「今の世界には愛が足りない。この映画は愛についてであり、彼の才能を祝福するもの」と強調する。“愛”と“孤独”、そして圧倒的な才能。”闇”の描き方については論争にもなっていたが、そのすべてを背負ったマイケル・ジャクソンという存在が、今の時代にどう響き、再評価されるのか。公開が待たれる。(中村明美)
マイケル・ジャクソンの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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