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およそ楽曲というフォーマットが描き得るドラマツルギーもカタルシスも超弩級の爆発力で超越してみせた“over the top”、《俺の野望 俺の絶望 俺の明日/さあ行くぜ》と一瞬一瞬が衝動暴発状態の“I AM HERO”……といった既発曲群は、宮本浩次の内なる焦燥と闘争心の「鮮烈なる断片」に過ぎなかった──ということが、前作『縦横無尽』以来約4年半ぶりのニューアルバムとなる今作を聴けばよくわかる。Giorgio Blaise Givvnによって新ミックスが施された“I AM HERO”の破格の熱量と、そのGiorgio Blaise Givvnが宮本制作のデモをアレンジした“零地点Bomb”の重力崩壊級のヘヴィネス。デッドな音像の中で石若駿のドラムとともに描き出す“かなりニュールネッサンスなnew dayよ!”の痛快なドライブ感。全パートを宮本自身が演奏したフォークブルース“生きているから”の静かなる凄味……。ロックやポップのマナーでは制御も整頓も不可能な宮本浩次のエモーションが、徹頭徹尾びりびりと放電し高揚している、凄絶なる快盤。(高橋智樹)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年7月号より)
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