13年に脱退のリッチー、「ロックの殿堂」入りのボン・ジョヴィからは「連絡も何もこない」

13年に脱退のリッチー、「ロックの殿堂」入りのボン・ジョヴィからは「連絡も何もこない」

第33回目となる2018年の「Rock & Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)」の選考結果が発表され、デビューから30年余りが経つボン・ジョヴィザ・カーズ、ダイアー・ストレイツ、ムーディー・ブルース、ニーナ・シモンと共に殿堂入りを果たすことが決定した。

この結果を受け、2013年にボン・ジョヴィを脱退したリッチー・サンボラ「Rolling Stone」に対し自身の思いを語っている。

ボン・ジョヴィのメンバーと31年間の月日を共にしたリッチーは「ロックの殿堂入り」が決定したことを知り「ただ感謝の気持ち」しかなかったのだと言い、2008年に「ロックの殿堂」入りの対象となってから選出されるまでにしばらくかかったのはなぜか、との質問には以下のように答えた。

分からないね! そもそもそんなに考えたことがない。正直に言って、(「ロックの殿堂」に)はそこまでこだわってたわけじゃないしね。いつ選ばれるのか分からなかったから、周りには「俺が生きてる間だったらいいな」って言ってたぐらいさ。亡くなってから殿堂入りする人も多いからね。

ただ、「ソングライターの殿堂」に関してはとても興味がある。俺たちのビジネスの礎になるものだし、ソングライティングっていうのは人間性とか世界中の人間との繋がりを持ってるものだから。



そしてボン・ジョヴィのメンバーから殿堂入りに関しての連絡をまだ受けていないことを明かしつつ、以下のようにもコメント。

誰一人連絡も何も寄こしてこない。(連絡するのが)礼儀ってもんだと思うけどな。違うか? 俺はそう思うね。もちろん、俺には連絡をもらう権利もあるわけだし。


またリッチーは、ボン・ジョヴィの何が一番恋しく感じるか、との質問に対し以下のように答えている。

実は特に何も恋しくはないんだよね。俺たちは31年も一緒にやって来た。全力で働いたよ。そりゃ、俺がライブをすっぽかしたこともあるだろう。

俺が常々言ってることなんだが、曲を作るのは楽しい。人と繋がりが持てる良い時間なんだ。金をもらって色んなところに行けて、1日の内2時間しかステージに立たなくていい。それで金がもらえるんだ。

ただ、ツアーに出ている間は自分の人生の多くの時間が失われることになる(笑)。だから決めたのさ、「家族のもとに戻る。自分らしくなる」ってね。



なお、リッチーは2013年の脱退時だけでなく、いずれもアルコール依存症が原因で複数回バンドから離脱している。しかし2013年の正式な脱退のあと、ジョン・ボン・ジョヴィはライブをドタキャンしたリッチーの責任意識への疑問を吐露しつつも以下のように語っていた

いろいろ意見の相違はあるけれども、リッチーにはこれからも頑張ってほしいし、俺たちの方で疑問はまったくなかったということなんだ。ないよ、ない。確かに俺たちは一緒にすごい曲を書いてたし、あいつを愛してる。

俺たちが一緒に歌う時の響きはまるで魔法みたいなんだよ。でもね、誰かにバンドにいてほしいという気持ちと、いなくちゃ成り立たないという気持ちとでは、まるで違うものなんだよね。


ここ3年から4年の間顔を合わせていないというジョンとリッチーだが、4月に行われる「ロックの殿堂」の受賞式にリッチーが出席するか否かはまだ明らかになっていない。
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