現在発売中のロッキング・オン5月号では、クルアンビンのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「今回はこの3人だけでどこまでできるのか試してみたかったの、どこまでもシンプルに無駄を削ぎ落していけるのか……だから、エフェクトもワウペダルも最小限に留めてて。
それでも過去の作品と同じくらい美しい作品を、よりシンプルな形で実現させてみかたった」
●少し前の話ですが、2022年11月に東京/大阪で開催された来日公演は、コロナ禍の影響もまだ残る中、日本のリスナーにとって重要なライブになったと思います。ローラさんにとってはいかがでした?
「普通に家族とか友達と会話してて『今までツアーしててどこの国が一番良かった?』って訊かれるとき、いつも『日本!』って答えてるんだよ、これはほんと!(笑)。その理由は――ひとつっていうよりも全部ひっくるめた上で、日本のファンのみんなの温かさにしてもそうだし、自分達が最初にスタートした場所からこんなに遠いところにまで来ちゃってっていう感慨にしろ、そんな遠い国の人達にまで自分達の音楽が届いて、理解してもらって、繋がってるって実感できたことも、そのすべてが特別な思い出だったな……そう、あのときちょうど妊娠中だったんだよね。しかも、みんなには内緒にしてた(笑)。それで一人で東京の街を、考えごとをしながらボンヤリとブラブラ歩いてたときの風景が印象に残ってる。あえて地図を開かず、自分から迷子になりにいくみたいな気持ちで……本当に豊かな時間だった」
●その来日公演も含め、2022年にバンド史上最大規模のツアーを行った体験はバンドにとって大きな果実にもなったと思うのですが。「家族としての3人に戻る」ことに意識が向いたのはいつ頃のこと?
「正直なところ……実はだいぶ前からそう感じてた。コロナ明けにツアーを再開してすぐに――その前の2019年のうちに150ステージくらいこなして、地元のテキサスで『モルデカイ』をレコーディングして、その全部が2019年内の出来事で、息をつく余裕もなく一気に駆け抜けたみたいな。で、その間にコロナがあって、いったんストップできたものの、コロナが明けてライブ復帰したら、コロナ前よりも一気にたくさんのお客さんを相手にするようになってて。しかも、自分達が演奏してる曲もハイペースで忙しないし、ありとあらゆることが目まぐるしくて、もはやコントロール不能みたいに感じてた。もちろん、全部素晴らしい体験ではあったんだよ? ただ、さすがにお腹いっぱいみたいな感じになっちゃって……大海に放り込まれたみたいな? 海の底をずーっと潜っていって、それまで経験したことがないようなディープな世界が広がってるんだけど、『このへんで一度、空気を吸わせてもらってもいい?』みたいな(笑)……」
(以下、本誌記事へ続く)
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