クルアンビンが4年ぶりの新作をリリース! 白昼夢の極上グルーヴ、再び。

クルアンビンが4年ぶりの新作をリリース!  白昼夢の極上グルーヴ、再び。 - rockin'on 2024年4月号 中面rockin'on 2024年4月号 中面

ソウル/ファンク/ダブをサイケデリックの異次元へと昇華するインスト基調のサウンドスケープで、世界各国でタイムレスな白昼夢感を巻き起こし熱い支持を集めるテキサス発のトリオ、クルアンビン

ローラ・リー・オチョア(B)の幽玄な歌で新境地を描き出した前作『モルデカイ』(2020年6月)以降も、アフリカ/マリのギタリスト:ヴィユー・ファルカ・トゥーレとのコラボ作品『アリ』(2022年9月)、多彩なゲストアーティストを迎えてのライブアクトを音源化したライブアルバムシリーズ発表(2023年)……と精力的な活動を繰り広げてきた。

リオン・ブリッジズとのコラボEP『テキサス・サン』(2020年2月)などにも象徴される通り、他者との出会いと邂逅はクルアンビンの音楽を織り成す重要な要素だ。そして、コロナ禍を経て3人がライブ/音源の両面で体現するコラボレーションの数々は、音楽というコミュニケーションの真価を改めて伸びやかに証明するものでもあった。

が、4月5日にリリースされるクルアンビンの約4年ぶり/ 4作目のアルバム『ア・ラ・サラ』は、これまでの流れとは明確に一線を画したものだ。「バンドがレコーディングをする場所に戻ること」をテーマに制作されたという今作『ア・ラ・サラ』。世界中のコロナ禍の混沌、ジャパンツアー(2022年11月)も含むバンド史上最大規模のツアーを経て、「家族としての3人」に戻る必要を感じたローラ・リー・オチョア/マーク・スピアー(G)/ドナルド・“DJ”・ジョンソン(Dr)は、クルアンビン史上初めてゲストを迎えずに(これまで全作品でペダルスティールを弾いていたウィル・ヴァン・ホーンの参加もなく)、エンジニアの倉庫でレコーディングを行った。

先行配信曲“ALove International”に広がる、リビングルームの暖かさとプライベートな一体感を備えた3人のアンサンブルは、今作を貫く空気感を何より鮮明に伝えている。次号、新作『ア・ラ・サラ』に至るまでの経緯とアルバムの核心に、インタビューでさらに迫っていきたい。 (高橋智樹)



クルアンビンの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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