オアシス、衝撃のデビューアルバム『Definitely Maybe』30周年 ―― 今ふたたび黄金のバンドヒストリーを辿る!

オアシス、衝撃のデビューアルバム『Definitely Maybe』30周年 ―― 今ふたたび黄金のバンドヒストリーを辿る! - rockin'on 2024年9月号 中面rockin'on 2024年9月号 中面

オアシスが『Definitely Maybe(邦題:オアシス)』で鮮烈なデピューを飾り、ロンドンで局地的に盛り上がっていた「ブリットポップ」をワールドワイドな地図に太字で書き込んでから今年で30周年を迎える。6月から始まったリアム・ギャラガーのアルバム完全再現ツアーも「兄ノエル抜き」だったにもかかわらず全日程のチケットが恐るべき速さで完売し、各地を熱狂の渦に巻き込みつつ終えたことは日本の皆さんもご存知だろう。

多くの90年代バンドが復活しブームがピークに達した昨年を機に人々の興味も徐々に薄れていくだろう、と思われていた90代再評価の気運は2024年の今も衰える気配すらない。実際ここ最近のリアムのSNSを見ていて驚くのはファンの年齢層が見る度に若返っている!ということ。しかも最近のUKや欧州における「90sトレンド」は音楽界のみでなく、ティーン~20代向けのファッションメディアでも大きくフィーチャーされていたり、「90年代熱」はまだまだ続きそうだ。

洗練されたメインストリームポップが全盛の今、なぜ人々はこれほどまでに「あの頃のオアシス」が鳴らしていた無骨で荒削り、しかし抗い難いほどの希望とオプティミズムに満ちていたギターロックを欲しているのか? 今月末には本作の30周年記念デラックス盤もリリースされる。皆さんもぜひこの機会にあの「ギターロックが最も輝いていた最後の時代」を本特集企画で再体験してほしい。(児島由紀子)




オアシスの巻頭特集は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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